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地域の魅力再発見―縄文時代に思いを馳せて今の時代を生き抜こう!【北海道札幌市・北24条商店街振興組合】

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北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を応援してきた北24条商店街 。7月27日の正式決定を大いに喜んでいる

 北海道、青森県、岩手県、秋田県内の17遺跡で構成されている「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、7月27日に世界文化遺産として登録されることが正式に決定した。北海道札幌市北区の北24条商店街振興組合はこの登録を祝し、現在、「縄文ロマンの里・に〜よんプロジェクト」を展開している。

 実は、今回世界文化遺産として認められた北海道の遺跡は、函館市、伊達市、千歳市、洞爺湖町にあり、札幌市のものは含まれていない。しかし、驚くことに道内には7000以上の大小さまざまな縄文遺跡があり、札幌市内の遺跡も550を超えている。事実、北24条商店街の付近でも土器や石器が数多く出土していることから、「これを機に自分たちの街の魅力も掘り起こして多くの人に伝えよう」と、商店街は今年1月「縄文ロマンの里・に〜よんプロジェクト」を立ち上げた。活動はまず、近隣の北海道大学の考古学の研究者に教えを乞うところから始まった。商店街のメンバーは、縄文時代とその文化について、自ら学び興味を深めながら、その素材を商店街の取組みへどう落とし込んでいくか、アイデアを練っていった。

 こうして企画されたイベントの第一弾が、5月13日の特別セミナー『縄文文化と世界遺産』である。道庁の縄文世界遺産推進室の特別研究員・阿部千春さんを招致して行ったこのセミナーで、商店街は地域の人々とともに、1万年以上にわたり狩猟や採集、漁などを基盤にして定住した縄文人の生活様式と、謙虚で多様性を認めたとされる彼らの価値観についてさらに考察を深めた。また、7月31日には、区役所の駐車場にて、北海道博物館館長、札幌市北区長を交えて世界遺産への正式決定を祝う記念セレモニーと、商店街のエリアにある天竜寺の会館で地域住民参加のワークショップ「親子でドキドキ・土器づくり体験」を開催した。8月以降もコロナの感染拡大状況を注視しながら、土器づくり教室、制作した土器の展示会、店主たちが考案した縄文グッズの販売会など、地域の人々が縄文文化に楽しく触れることができるようなイベントを次々と実施する予定だ。縄文グッズは、今のところ、土偶のかたちをしたパンや、栗最中、栗焼酎(縄文人が木の実を主食にしていたことに由来)などの販売を考えているという。

親子の「土器づくり体験」の様子。秋には大人向けのワークショップと展示会を開催する予定
「縄文ロマンの里・に~よん」のロゴ。 北海道唯一の国宝の土偶がモチーフ

 プロジェクトの期間中、協力店では共通のロゴマークを掲げて関連イベントを盛り上げているが、このマークは、日頃からイベントを共に行っている北海道芸術デザイン専門学校の学生がデザインしたもの。「コロナ禍で自粛が続いている中ですが、折角の機会ですから、地域連携も深めつつ、一人でも多くの方々にこの土地の魅力と自分たち商店街について知っていただく企画を進めていこうと思っています。知れば知るほどロマンあふれる縄文時代。その多様性を認める社会の様子などは、今の私たちの地域生活や商店街のあり方にとっても学びとなります。それに何より世の中に不安感が広がる今の時代に、はるか昔、1万年以上も続いた縄文の平安に思いを馳せることで、皆さんの心に少しでも安らぎが戻ればいい」と、理事長の小泉詔信さんはこのプロジェクトに思いを込めている。

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