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「シウマイのまち」を目指して、オール鹿沼で盛り上がれ!【栃木県鹿沼市・鹿沼商工会議所及び市内の事業者】

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6/23開催の「おいしいシウマイ講座」で、 「シウマイ」について学市内の飲食店の店主たち

 地元特産のそばと野菜を使った「ニラそば」と「サラダそば」でまちおこしを行っている栃木県鹿沼市が、いま、新たな地元グルメづくりに挑戦している。それが、『かぬまシウマイ』だ。昨年(2020年)秋から市内の飲食店を中心にシューマイを使ったオリジナル商品の開発が進み、テイクアウト専門店もオープンした。今年の秋には、シューマイをテーマにした石像も設置される予定だ。

 実は鹿沼は、「シウマイ弁当」で有名な株式会社崎陽軒(本社・神奈川県横浜市)の初代社長・故野並茂吉さんの出身地。この縁を是非ともまちおこしの取組みにつなげたいと、鹿沼商工会議所は昨年の4月から横浜商工会議所を通じて崎陽軒にコンタクトを取り、連携に向けて積極的に動き出した。「鹿沼はここ10年間で東日本大震災、関東・東北豪雨、台風19号といった自然災害を次々に被り、さらに昨年からはコロナ禍に見舞われています。そんななか、一人でも多くの人に“美味しい”“楽しい”“面白い”と感じてもらえる取組みを行いたい、と思ったんです」と、鹿沼商工会議所の水越啓悟さんはこの企画に対する想いを語る。同会議所は、まちおこしに「アート」の要素も入れたいと、東京藝術大学にも取組みへの参画を打診。半年後の10月には、鹿沼商工会議所、崎陽軒、東京藝術大学は、「シウマイによるまちおこし」を目指す覚書を締結した。

 以来、鹿沼では参加店舗によるオリジナル「かぬまシウマイ」の開発・販売が着々と進んでいる。例えば、ラーメン店「山いち」では自家製チャーシューを刻んで具にしたシューマイをトッピングしたラーメンを、うなぎ店「土用亭」ではうなぎのパウダーを練り込んだ皮で具を包みさらにその上にうなぎの身を載せたジャンボシューマイを提供し始めた。市内の約350店舗の飲食店のうち、現時点でこの取組みに参加しているのは15店舗程だが、参加を検討している店は、商工会議所が把握しているだけでも50を超えているという。また、昨年11月下旬にJR鹿沼駅前に開店した鹿沼初のシューマイのテイクアウト専門店「笑福シウマイ」は売上を急速に伸ばし、マスコミの注目も集めている。

飲食業と木工加工業が力を合わせて取組みを盛り上げる

 「かぬまシウマイ」の開発・販売の機運を盛り上げるべく、商工会議所は、6月23日に崎陽軒から講師を招き、鹿沼市内の飲食店向けにワークショップ「おいしいシウマイ講座」(90分×2回)を開催した。このワークショップは、シューマイのプロの崎陽軒が、旨みに対する考え方やおいしさの工夫などを地元飲食店にダイレクトに伝えることで、それぞれの店のオリジナルのシューマイづくりをサポートし、取組みに対しての理解も深めることを目的にしたものだ。当日は、地元のラーメン店や精肉店の店主ら延べ45名が参加し、簡単な皮の包み方や美味しい具材づくりのヒントなどを楽しく学んだ。現場では、「シューマイが手軽につくれることがわかったので、自分の店でもメニューに加えようと思う」といった声も上がっていたという。

 商工会議所は、この取組みを飲食業だけにとどめるのではなく、地場産業への刺激にもしたいと考え、市内の木工加工業者にも声を掛けた。鹿沼は、日光林業地帯の要として木工加工業を中心に古くから発展してきた地域である。その特色を生かすべく、地元の杉を使ったシューマイの蒸し器づくりも進んでいる。前出の「おいしいシウマイ講座」は、大きさや形状がバラエティ豊かな蒸し器のお披露目会でもあった。

 9月には、東京藝術大学の講師である現代アーティスト・石井琢郎さんが鹿沼特産の深​岩(ふかいわ)石を使って制作する「シウマイ像」が鹿沼駅前に設置される予定である。それにあわせ、アウトドアイベントや展示会なども企画されていることもあり、「かぬまシウマイ」の取組みは、これからますます盛り上がりを見せることだろう。因みに、近隣の宇都宮市は餃子、佐野市はラーメンで全国的にも知られている。「私たち鹿沼が『シウマイのまち』を標榜することで、『佐野のラーメン』『宇都宮の餃子』と“中華”をテーマにつながることもできる。今後、この3つの市、もしくは県全体で何か面白いことができる可能性も広がります」と、水越さん。度重なる災害にも負けず、オール鹿沼で取り組む「シウマイ」のもたらす可能性に大きな期待が集まっている。

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