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新規出店希望者に向け「貸店舗見学ツアー」開催【福岡県北九州市・若松商店街連合会】

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「貸店舗見学ツアー」参加者たちは物件を実際に見ながら説明を聞き、それぞれの創業イメージを高めた

 福岡県北九州市若松区の若松商店街で、6月19日に、出店希望者に向けた「貸店舗見学ツアー」が行われた。
 この取組みは、若松商店街連合会が「商店街での新規創業者の出店を促し、地域を元気にしよう」と進めているもの。消費者のライフスタイルの変化や後継者不足により空き店舗は増加しているが、若松区は2018年の若戸大橋無料化により利便性が向上し、マンション建設も増え企業進出も続いており、現在、新たな活気あるビジネスチャンスの街としても注目されているという。

 そこで同連合会は、この春から全国商店街支援センターの「空き店舗総合支援パッケージ事業」を活用し、北九州商工会議所とともに様々な企画を進めている。

 まず5月に第1回目の「貸店舗見学ツアー」を実施。当日は、30~60代の男女5名が参加し、貸店舗3物件に加えて営業中の2店舗を見学し、店主から出店の経緯や改装の要点などの経験談を聞いた。また、商店街役員との意見交換や北九州市役所・北九州商工会議所の担当者による開業時の支援策の説明も行われ、参加者たちは、商店街に出店するリアルなイメージを高めたという。

 続いて6月5日には、内装工事のコスト削減のコツやレイアウト講座の他、実際に椅子、テーブルを製作する「DIY体験会」を開催。具体的に出店する店舗を想定し、レイアウトや造作物、物件契約時の注意点等、より実践的なアドバイスを行った。

 6月19日に行われた第2回「貸店舗見学ツアー」には、5月の第1回目を上回る10~60代までの男女10名(3組)が参加。同連合会副会長の牛島源さんによる若松商店街や商環境についての説明や研修講師による「失敗しない物件選びのポイント講座」の後、貸店舗2物件を見学。飲食店での出店を希望する参加者との質疑応答とヒアリングがしっかりと行われた結果、急遽、牛島さんの提案で、当所見学予定の物件を変更し、参加者の出店イメージにより近い別の貸店舗の見学が実現するというサプライズもあった。

DIY講座では、内装工事のポイントや注意点を学び、椅子とテーブルの製作にもチャレンジ

 牛島さんは、

「コロナ禍という厳しい状況は続いていますが、本気で出店を考えている意欲的な方々に多数ご参加いただき、手ごたえを感じています。今、若松の中心市街地エリアでは、飲食店の需要が高まっています。今後も活動を継続して、積極的に出店希望者のサポートをしていきたいですね」

と話す。

 また今回、参加者のなかには、補助金相談をした市役所からこのツアーを紹介されたという人もおり、日頃から情報共有を心掛けている市、商工会議所、商店街との連携の成果も実感出来たという。

 7月には、今回見学した貸店舗を使って、2組が出店する「期間限定お試し出店」が開催される予定だ。

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