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「お店の混雑状況がリアルタイムで分かる!」商店街によるIoT技術活用の試験導入スタート 【神奈川県横浜市・日吉商店街】

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日吉駅西口にある放射状の道ごとに5つの通り会が広がる商店街

 東急東横線日吉駅の西口に位置する日吉商店街は、コロナ禍で「お店の混雑状況をリアルタイムで知りたい」という要望に応え、この6月よりIoT(モノのインターネット)技術を活用した新たなシステムの試験導入を開始した。

 このシステムは、インターネット上のマップを使って店舗の空き状況や混雑状況を配信できるシステム「VACAN Maps」(株式会社バカン提供)を利用したもの。
 横浜市のIoT技術を活用したビジネスモデルの開発事業者と商店街をマッチングする取組み「I・TOP横浜ラボ」を通じて実現した。

 仕組みはまず、日吉商店街エリアにある参加店舗がスマートフォンやパソコン等を通じてリアルタイムの混雑状況を発信。お店を利用したい人は、「今から行って入れるか」という疑問を、実際に店舗に出向いたり電話で問い合わせする必要がなく、マップ(専用サイト)にアクセスすることで現在の混雑状況を把握でき、密を避けて安心して来店することが可能になる。

マップには、エリアにある登録店舗の混み具合がリアルタイムで表示される

 混み具合の情報は、「空いてます」「やや混雑」「混雑」「満」「5分以上待ち」の5段階で表示され、従業員がスマートフォンやPCの他、ボタン式の専用端末を使えば指一本で簡単に更新できる。さらにマップには店舗の紹介写真や営業時間、使用できるキャッシュレス決済の種類なども掲載することができ、店舗と利用者双方のメリットは大きい。

 しかし導入にあたっては苦労もあったという。このシステム導入の窓口となった日吉商店街・普通部通り会の島名貴子さんは、

「普段からSNSを利用していない店主やワンオペに近いお店などは入力に手間取ったり、スムーズにいかないこともありました。さらに、コロナ禍においては『お店が空いている』を知らせることはプラスなのですが、店舗によっては“空き”を表示すること自体に抵抗があるという意見もありました。」と話す。

 それでも「コロナ禍で閉塞感がある今だからこそ、次に向かって“試せる”時期だと考えて参加を決めてくれた店主さんもいました」(島名さん)と、意欲的を見せる人もあり、商店街の14店舗が参加してスタートすることになったという。

左)専用端末はボタン式で簡単に入力できる。右)スマートフォン等からは「5分以上待ち」など具体的な待ち時間も表示可能だ 

 試験導入開始から2週間が経った現在では、

「2階に店舗があったり、来店してもらわないと空きがあるかわからない状況を『このシステムを利用して“見える化”が図れた』という店主の声や、人数が制限されているスポーツジムでは、『今入れるかどうかわかるのはとてもありがたい』という利用者の方からの声が寄せられています。」と島名さんが話すように、徐々に成果が見え始めている。

 「I・TOP横浜ラボ」を推し進める横浜市経済局の担当者も、

「今回の取組みは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている各店舗の力になればという思いから始まりました。この試験導入へのチャレンジが、効率的な店舗運営の気づきになるとともに商店街の活性化につながることを期待しています」と話している。

 試験導入の実施は7月末まで。期間中は日吉商店街エリアの店舗は参加可能だ。

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