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地元大学と連携し、CO2センサーの実証実験 安心安全の街を目指して【東京都調布市・調布駅前商店街】

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    安全・安心

CO2センサーを設置し、実証実験を行っている店舗

 東京都調布市の国立大学法人電気通信大学と調布駅前商店街(駅前の5商店会から成る)は、同大学の情報理工学研究科情報学専攻の田中・石垣研究室が開発した小型CO2センサーを利用して、新型コロナの感染予防に繋げるための共同実証実験を行っている。

 この実証実験は、商店街の店舗や事業所内にCO2センサーを設置し、二酸化炭素(CO2)の濃度をリアルタイムに計測して可視化することで室内換気の行動を促す、環境ナッジ行動(人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする手法)の実験で、調布駅前商店街の4店舗(飲食店2店舗及び学習塾、スポーツジム)と近隣の病院にて実施されている。

 センサーで計測されたCO2濃度は、数字と5つの色の段階で表示される。CO2濃度が1000ppm以下の場合はセンサーのランプが「青」く灯る。これは、「空気の状態は良好」という意味だ。濃度(ppm)が1000~1500になると「黄」=「やや良い」、1500~2500「橙(オレンジ)」=「悪い」、2500~3500は「赤」=「非常に悪い」、3500超「紫」=「極めて悪い」となる。「橙」「赤」「紫」の光が発せられる時は、“換気がすぐに必要な時”だ。店内CO2濃度のデータは、ネットワークを介して収集され、一定期間毎に分析された結果が各店舗に知らされる。

 その分析によると、センサー設置店舗では、窓開け換気をこまめに行うことでCO2濃度が1000ppm以下に、つまり、従業員や客にとって安全な状態に保つことができているという。営業中には換気に気を付けているものの、仕込みの時間帯に濃度が上がるという店もあったが、大学から仕込み時間の換気も必要とのアドバイスを受け、今では状況が改善されている。

 このセンサーは色の変化でCO2濃度を確認することができるので、店舗側で換気のタイミングをつかみやすく、客側からも安心できるとの声が多く寄せられている。また、不必要な時に換気を行わなくてもよいので、冷暖房にかかる電力の節約にもつながる。実証実験を行っている店舗には、取材も多く入り、店舗のイメージアップにつながっているという。

青い光はしっかり換気されていて安全だというサイン

 調布駅前商店街の松澤和昌会長は、「3回目の緊急事態宣言も出され、今、商店街のどのお店も、お客様にいかに安心して来ていただけるか、ということを真剣に考えています。こういう時に、センサーを使って、安心を目に見える形で示す取組みは、とても有効だと感じます。これからも大学と連携しながら、お客さんが安心できる商店街を目指していきたい」と語る。

 商店街での成果も受け、調布市では、4月22日から実施の新型コロナのワクチンの集団接種会場にもこのセンサーを取りつけて実証実験を行っている。今後は、駅前商店街に所属するなるべく多くの店舗を対象にこの取組みを進め、コロナと共存する安心安全な街を目指していくということだ。

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