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何気ない暮らしの中で感じる、街の魅力をつづった一冊【愛知県名古屋市・藤が丘中央商店街振興組合】

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冊子はB5判で、街歩きのおともにもちょうどいいサイズ

 コロナ禍での生活が続く中、街で暮らすことの良さをあらためて感じてもらおうと、愛知県名古屋市の藤が丘中央商店街振興組合の若手らが、街の魅力を多角的に紹介した冊子 「On the hill」を発行した。

「藤が丘は、これといった名産や観光地もない普通の街ですが、深掘りしてみると、ものや人や歴史など、ディープでおもしろい面がいっぱいあります。コロナ禍で地元の魅力が見直されている今、この冊子を通して『藤が丘はこんなに素敵なんだ!』と感じてもらえれば」と、商店街で洋服店を営みOn the hillの編集を手掛けた片桐好章さんは、街への思いを語る。

 市の商店街商業機能再生モデル事業(店舗連携イノベーション事業)を活用したこの冊子づくりには、片桐さんのほか、妻の秀弥さん、老舗文具店の太田亜佐子さん、珈琲店の坂口温郎さんの3名が携わった。デザインや撮影はプロに頼んだが、取材から記事の執筆まで編集作業のほとんどは自分たちの手で行っている。

On the hillの編集を手掛けた商店街の若手メンバー

 大切にしたのは、商店街というくくりではなくこの街に暮らす一員として、藤が丘の魅力を発信すること。街の成り立ちやお持たせにおススメの店に人気のマルシェのほか、この地で30年続く小児科の院長と片桐さんの対談など、この街に住む人の暮らしぶりをそのまま映し出すかのような誌面展開で、そこにある一つ一つのストーリーをしっかりと文章で綴り、読み応えのあるものとなっている。

 こうして出来上がった冊子は、洗練されたスタイリッシュかつ温かみのある仕上がりに。3月に10000部を発行し無料で配布すると、住民からは「街をおしゃれに紹介してもらえて嬉しい」と多くの喜びの声が寄せられた。加えて反響が大きかったのは、昔から住んでいる人々の声だ。
「『そうそう!昔はこうだったんだよ』と、皆さん嬉しそうに話してくれて、冒頭で街の成り立ちについて紹介して大正解でした。それと、今回冊子を作るにあたり、商店街に加盟してないお店の人にも寄り添いたいとの思いもありました。商業的なお店紹介の冊子ではなく、純粋に街の魅力を伝えるものにしたい。そのことを商店街のみなさんに相談したら、『そんな冊子があってもいいね』と、快く賛成してくれました。このOn the hillをきっかけに、商店街の仲間も街のファンも増えてくれたら嬉しいですね」と、片桐さんは冊子が持つ可能性に期待を込める。 

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