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まちのつながりを可視化!新しい時代に合わせたマップ作りに挑戦【神奈川県横浜市・大神商店会】

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マップ作りの打ち合わせ風景

 神奈川県横浜市に昨年新しく誕生した大神商店会が、最新技術を駆使したマップづくりに取り組んでいる。スマートフォンと連動した新たな仕掛けを使って地域をつないでいこうというその取組みに、今後注目が集まりそうだ。

 大神商店会は、昨年の8月に誕生したばかりの、横浜市東部の大口・神之木・入江・子安・松見・西寺尾地区の25の店舗が加盟する商店街だ。同会の発起人であり会長の小野寺知恵さんによると、大口地区には従来から3つの商店街(おおぐち通商店街・大口あけぼの通商店会・大口1番街)があったものの、商店街のない他の地域では、各店が別々に活動している状態だったという。
 しかし、こうしたなか、昨年コロナの危機に直面することになる。コロナ禍で沈んだ街を目の当たりにした店主たちは、「街を復興するには、地域が一体となって盛り上げていく必要がある」と強く感じて結集、地域全体を幅広く網羅した新しい連携の形の商店街ができあがった。

こんな時だからみんなの笑顔の瞬間を集めようと、表紙を飾るのは店主やスタッフの笑顔の数々

 同商店会は、発足後の10月にはフリーマーケットやスタンプラリーを盛り込んだイベント「オオカミフェスタ」を実施。その後も矢継ぎ早に、街の定期清掃や防犯パトロールを行って地域への理解を深め、今回のマップづくりへと活動を進めていった。今年の1月には市の補助金の交付が決定し、新生の商店街らしく新しい時代に合わせたマップにしようと、AR機能を取り入れることに。

 AR機能とは、スマートフォンを通して見た現実世界に、3Dデータや動画等のデジタルコンテンツを表示して情報を補足する機能だ。今回のマップでは、表紙を飾る加盟店の写真にスマートフォンをかざすと、それぞれの店の紹介動画が流れる仕掛けを施している。一方中面では街の地図をイラスト調で描き、自分たちの足で地域を歩き回って発見した、公園や景観の良いスポットなどの見どころを紹介していく。3月までの完成を目指しており、完成後にはこのマップを使った街歩きツアーの開催も予定している。

「街や商店会の存在をマップとして可視化することで、商店会で一緒に活動したいと思っている人への発信にもなるし、この辺りは子育て世代も多いので、新しい仕掛けに誘われて、子どもたちや若い親御さんたちも街に興味を持ってくれれば。このマップをつくることでそんなきっかけが生まれれば嬉しいです」と、小野寺さんは期待を込めている。

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