コロナ禍に負けずに面白おかしく情報を発信して街の人たちに元気を届けようと、昨年ユニークなポスターを次々にリリースした小樽堺町通り商店街振興組合(北海道小樽市)が、新年早々またもや個性際立つ情報発信を行った。今回制作したのは、「全力中年カレンダー」。商店街で店を経営する3名(男性)がモデルを務め、冬の寒空の中、裸足に上半身裸で街中を歩く姿で表紙を飾り、小樽の街に大きな話題と笑いを巻き起こしている。
「第2波、第3波とコロナが猛威を振るう度にお客さんの数も左右され、商店街では再び苦しい状況が続いています。街の人々にも疲れの色が見える中、カレンダーを見て一瞬でもその辛さを忘れて、笑顔になってもらえれば」と、同振興組合で事業推進マネージャーを務める坂口武さんは、カレンダーづくりに込められた想いを語る。
堺町通りは、明治・大正期の建物が建ち並び、そのクラシカルな雰囲気が人気の観光地として日々賑わいを見せていたが、国内で新型コロナウイルスが確認され始めた昨年の2月以降、その街並みは一変した。そんな中立ち上がったのが、小樽堺町通り商店街振興組合の青年部の面々であった。
「元気です!空元気です!お客様来ないからもう笑うしかありません!ワッハッハー!」と、現在の辛い状況をあえてネタにしたポスターを全10種類制作しSNSで発信。すると、その突き抜けた前向きな姿勢が共感を呼び、商店街を応援する声やポスターに救われたといった声が数多く寄せられ、メディアで何度も取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。この盛り上がりを契機に、5月にはYouTubeにチャンネルも開設。以来、堺町と商店街の情報を発信し続けている。
そのチャンネルのメインキャストとして誕生したのが、自称・アイドルグループの「一方通行」。今回カレンダーの主役を務める3人の青年部メンバーだ。昆布専門店社長・オミオミ(本名:簑谷和臣)、数字占いとアクセサリーのお店副社長・ワジー(本名:淡路祐介)、心で揚げるザンギ屋社長・りょーじ(本名:越後諒治)の3人が、“全力”で今回のカレンダー撮影に挑み、上着を脱ぎ捨て、雪が積もる街中でモデルさながらのポージングを披露した。メンバーからの男前なメッセージも添えられ、コロナ収束後に訪れてもらえるようにとロケ地となった店の情報も掲載し、見所満載に仕上がっている。
「12ヶ月分のカレンダーにすることで、この街を1年間忘れないでもらいたいとの狙いもありますが、カレンダーを見てとにかく笑ってもらえればうれしいです。3人が“ひと肌脱いだ”かいもあるのでは」と坂口さん。
小樽堺町通り商店街は、これからもコロナに負けず、元気と笑顔を発信していく。
★『全力中年カレンダー』~心揺さぶられる十二月~
壁掛けカレンダー/A3サイズ/28ページ販売価格:1,000円(税込)
販売場所:小樽堺町通り観光案内所ほか所定の場所にて。通信販売での購入も可能
購入特典:堺町通り商店街の店で使用できる「共通商品券1,000円分」をプレゼント
※詳細は、小樽堺町通り商店街振興組合HPにて。
http://otaru-sakaimachi.com/news/calendar/