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戸越銀座発「新型コロナ対応危機管理ガイドライン」、皆さんどうぞご活用ください!【東京都品川区・戸越銀座商店街連合会】

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 東京都品川区の戸越銀座商店街連合会は、11月、具体的な対応の方策を示した「新型コロナウイルス対応危機管理ガイドライン」(A4判、26頁)を作成した。感染拡大の第三波が押し寄せるなか、商店街は加盟店への配布を急ピッチで進め、店主と従業員とその家族、お客様の安全を守るため、全力で対応を呼びかけている。ガイドラインは同商店街のホームページ上にてダウンロードの申し込みができ、全国の商店街関係者及び支援団体等も活用できるようになっている。

 戸越銀座商店街は、この春コロナの第一波が到来した際、メディアの報道がきっかけとなり、“密”を生む商店街として世間から猛烈にバッシングを受けた。その時理事たちは、先手で対応すべきだったと痛感、今後に備えて独自の対応マニュアルを手探りでつくり始めた。そんななか、8月に専務理事の亀井哲郎さんが、コロナ禍の体験について対談の依頼を受ける。その聞き手が危機管理アドバイザーの国崎信江さんだったことから、マニュアル作成の動きは一気に弾みがつく。

 対談の直後、商店街はマニュアル制作担当理事を定め、4人の理事と、国崎さん、品川区の担当者らとともにプロジェクトチームを発足、本格的なマニュアルづくりを始動させた。アンケート調査を行うことで加盟店の感染防止対策の実態を把握する傍ら、プロジェクトチームは、これから起こり得る事柄、必要となる事柄と対応の手順を整理していった。

 こうして完成したマニュアル「新型コロナウイルス対応危機管理ガイドライン」には、「感染予防策」から「感染が疑われる段階」、「感染確認後」の各店舗の対応方法、商店街としての対応方法が幅広く具体的に盛り込まれている。最終的には品川区保健所からもきめ細かな指導を受け、内容の正確性もしっかりと担保された。

「新型コロナウイルス対応危機管理ガイドライン」を作成するにあたり、商店街が明確に打ち出した対コロナの体制は、
 ・ガイドライン作成(商店街における感染対策の方針決定)

 ・店舗内の感染防止対策の周知・研修

 ・来街者・商店街事業者への感染防止協力依頼(3密回避放送や啓発ポスター製作など)

 ・従業員のマスクやアルコール消毒など衛生用品の不足相談(区や都への要請など)

 ・店舗で感染者が出た場合のサポート(区との事前調整)

 ・コロナ禍における新様式のイベント実施

 ・店舗および来街者からの相談窓口設置(コロナ対応への苦情、欠品クレーム相談、精神不安の相談など)

 ・経営不安、収入不安に関する相談(都や区の助成制度の案内、申請補助など)

 ・情報公開及びメディア対応(商店街の取組みについて積極的に紹介)

 ・新型コロナウイルス感染防止対策の実施状況の調査
の10項目と、多岐に渡る。

 「新型コロナへの対応は未知で不確かなもの。ですので、道なき道を進んでいる状況ではありますが、できる限りの手をつくして、加盟店の皆さんが少しでも安心してご商売できる環境をつくりたいと考えています。『戸越銀座商店街の組合員で良かった』と思っていただけるように頑張ります」と、制作担当理事の遠藤利夫さんは語る。高齢の店主たちにも十分に理解して実践してもらいたいと、要点をイラストでまとめて視覚的な理解を促す“リーフレット”の作成も現在進行中だ。

 ガイドラインは、戸越銀座商店街のホームページ上からダウンロードの申し込みができる。都道府県を問わずどこの商店街、商業施設、支援団体等でも希望すれば活用が可能だ。「日本全国、皆で力を合わせて、コロナに打ち勝とう!」と戸越銀座商店街は力強いメッセージを送っている。

※「新型コロナウイルス対応危機管理ガイドライン」のダウンロードはこちらから⇒https://www.togoshiginza.jp/archives/9640
※専務理事の亀井哲郎さんと危機管理アドバイザーの国崎信江さんの対談はこちらから⇒https://www.syoutengai-shien.com/case/rpt-7298/

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