11月28日、三重県の津市大門大通り商店街で、地域の人に市街地をウォーキングして健康的な1日を過ごしてもらおうと、「だいもん健康づくりスペシャルウォーキング2020」が開催された。
市の中心部に位置する津市大門大通り商店街は、日本三観音「津観音」の門前町。
2018年に三重県の「三重とこわか健康マイレージ事業」に参加したのをきっかけに、地域住民とともに心身の健康づくりに積極的に取り組んでいる。健康相談やラジオ体操の実施のほか、商店街には、交流拠点「街の駅だいもん」内の「健康づくり受付所」を起点とする4つのウォーキングコースが設置されており、そこを歩いて「健康づくり手帳」(無料進呈)に記録すると、コースに応じたポイントがたまり、ポイントは商店街で使える買い物券と交換できる、というユニークな「健康づくりウォーキング」も行っている。
今回の「だいもん健康づくりスペシャルウォーキング2020」は、その4つのウォーキングコースのうち、聖徳太子ゆかりの四天王寺を巡る「四天王寺コース」(約3km)、江戸時代に築城の名手と謳われた藤堂高虎が大改修したという津城跡の「お城公園・高山神社コース」(約2km)を午前と午後に分けてウォーキング。コロナ禍ということもあり密を避けるため、15人1組とする4グループが編成され、約60名が参加した。
それぞれのウォーキングの合間には体操講師によるストレッチ体操も行うという、まさに健康づくしの内容だ。
加えてこの日は、「地域の魅力再発見!」と題してそれぞれのコースにある名所、旧跡の歴史や映画「浅田家!」ロケ地となった場所など街の新旧の見どころを、地元の観光ボランティアガイドが説明をしてくれるという特別企画も実施。ウォーキング終了後には、商店街の店舗の人気商品や、地元の名産品が当たる抽選会(残念賞もマスクと除菌シートがもらえるハズレなし!)も行った。これらの企画にあたっては、経済産業省の「Go To 商店街事業」も活用した。
健康づくりと地域や商店街の魅力を改めて知る、という充実した一日を楽しんだ参加者からは、「心身ともに元気になった」「また参加したい」と満足の感想が相次いだという。
企画した津市大門大通り商店街振興組合理事長の山田和弘さんは、
「私たちの商店街は、津観音様のお膝元の商店街です。今回、観音様の歴史や無病息災のご利益もガイドしてもらい、より身近に感じる機会になりました。これからも楽しく地域の健康づくりを応援していきたいですね」
と、笑顔で話す。
活性化事例 日常の取組みから地域の魅力を再発見「健康づくりウォーキング」で街を元気に【津市大門大通り商店街振興組合/三重県…】