ガンバロウ!シズオカ!―その言葉を合言葉に、静岡市の中心市街地が熱を帯びる。国の「Go To 商店街」事業を弾みにして、コロナ禍で疲弊した街ににぎわいを取り戻そうと、商店街やまちづくり支援グループがその活動に拍車をかけている。
10月29日、徳川家康公のゆかりの地として歴史ある専門店が並ぶ、商店街振興組合 静岡呉服町名店街は「Go To 商店街」事業を活用し、加盟店約80店とその店の“逸品”を掲載する「逸品カタログ 2020 Autumn」を26万部発行。新聞の折り込みや店頭にて配布を開始した。
同商店街は、1993年より27年にわたり、加盟店それぞれの店自慢の商品やサービスを掘り起こし、店と商店街の魅力を地域の人々に伝える「一店逸品運動」を推進している。その掘り起こした商品とサービス(=逸品)を紹介するカタログは、毎春、その年ならではの逸品を紹介するためにリニューアルされてきた。実は、今年も3月半ばに第28号の「逸品カタログ」は発行された。しかし、その後まもなくして緊急事態宣言が発出され、商店街を取り巻く状況は大きく変わってしまった。
「コロナを経験し、商店街のお店は今までとは異なる様式でお客様をお迎えするようになりました。営業時間を短縮したお店もあります。そういった最新情報をお客様にお届けするために、今回、『2020 逸品カタログAutumn』を発行することにしました」と話すのは、事務局長の綱島由恵さん。「加盟店は皆、コロナの感染症対策を万全に行っていますので、カタログを片手に安心してお店を訪ねていただき、それぞれの店の魅力を知っていただきたい。」同商店街は30日から3日間、プレミアムフライデーのイベントとそれに続くハロウィン&収穫祭スタンプラリーも行い、来街者を歓迎する。
その呉服町名店街のある静岡駅周辺では、30日から翌月8日にかけて、大規模なバルイベント「オール静岡秋バルWeek」も開催されている。コロナ禍で集客減となるなか奮闘し続ける飲食店を応援するこのイベントも、「Go To 商店街」事業を活用したものだ。もちろん、“新しい生活様式下”での飲み歩きイベントとして、新型コロナの予防対策を講じたうえでの開催である。
実は例年この時期に同市の街なかでは、世界各国のアーティストがパフォーマンスを繰り広げるイベント「大道芸ワールドカップ」が開催されていた。しかし、4日間で150万人を集めるこのイベントは、コロナで中止に。それを受け、「オール静岡秋バルWeek」では、事前に撮影した路上アーティストの演技を、約140の参加店で楽しめるような仕掛けを用意した。参加店のコースターに印刷されたQRコードを開くと、パフォーマンスや店の紹介動画が楽しめる。
「静岡は飲食店が多いことで有名な都市。ですので、飲食店を守ることは静岡の地域資源を守ることだと考えています。今回のバルは、静岡駅周辺だけではなく、草薙地区、清水地区の実行委員会とも連携しての取組み。“オール静岡”として、コロナ禍でもがんばっている飲食店の皆さんを精いっぱい応援します!」と、バルの実行委員長の松下和弘さんは気勢を上げる。
ガンバロウ!シズオカ!―専門店と飲食店が一丸となって、静岡の街を盛り上げる。