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「ふちのべ街中テラス」―コロナで変わったイベントのかたち【神奈川県相模原市・にこにこ星ふちのべ商店会】

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アーケード下の空間を活用したテラス席

 神奈川県相模原市JR淵野辺駅のJAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパス近くにある「にこにこ星ふちのべ商店会」は、7月28日(火)、商店街のアーケード下のスペースを使い、「ふちのべ街中テラス」を開催した。

 これは、新型コロナウイルス感染症の拡大により売上が激減した飲食店等を支援するため、国土交通省が6月に発表した“道路占有の許可基準を緩和する緊急措置”を活用した取組みだ。この措置によって全国の商店街では、現在、商店街の通りを使ったテイクアウト商品の販売や、テラス席を設けて飲食等を促したりするなどの取組みが始められている。にこにこ星ふちのべ商店会主催の「ふちのべ街中テラス」は、この路上利用緩和措置の神奈川県内初の活用事例だ。

 同商店会は、32年の歴史を持つ商店街で、設立当初からJAXA相模原キャンパス(当初は前身の東京大学宇宙航空研究所)との交流を続けており、「銀河をかけるまち」「宇宙に一番近いまち」というキャッチプレーズを掲げ、今まで数々の取組みを行ってきた。特に近年は、同キャンパスで開発された惑星探査機「はやぶさ」が2010年に成し遂げた世界的快挙(惑星のサンプルを採取し帰還したこと)を受け、はやぶさにちなんだグルメ・グッズを展開する商店街として県内外でよく知られる存在になっている。JAXAの他にも、近隣には麻布大学、桜美林大学、青山学院大学のキャンパスがあり、学生たちを巻き込みながら月1回のナイトバザールを開催したり、地域全体の祭りを全力でバックアップしたりするなど、コミュニティの核として地域振興の活動を積極的に行ってきた。こうした商店街の姿勢に共感する市民が年々増え、今では商店街公認の「ふちのべ星援隊」なる応援団体も生まれている。

はやぶさ関連のグッズも販売

 しかし、そんな継続的な取組みが新型コロナウイルス感染症拡大を受けて今年の2月以降絶たれてしまった。「コロナの影響でナイトバザールや祭りが開催できなくなってしまい、他に何ができるだろうかと暗中模索していた時に、国土交通省の発表がありました。これは、“渡りに船”とすぐさまその施策を活用して『街中テラス』を実現しました」と話すのは、同商店会会長の萩生田康治さんだ。今まで継続的に活動してきた経験があったからこそ、政府の緊急措置にも即対応することができたという。28日当日は、飲食、物販と「ふちのべ星援隊」の10店舗が参加。星援隊は、子どもが遊べるコーナー、「はやぶさ2」のオリジナルトートバッグ等を売る物販コーナーを担当した。商店街を訪れた住民からは、「路上で3密にならず、夕風を感じながら、はやぶさグルメ“淵野辺ハイボール”を堪能し、のんびり気持ちよく過ごせました」と、満足した声が上がっていた。

 「ふちのべ街中テラス」は、8月から11月にかけて毎月1回開催する予定だ。商店会は、緊急措置終了の11月末日以降も継続してこの取組みが実施できるよう、今後行政(相模原市中央区)に働きかけていく。「コロナの影響で、以前のナイトバザールのような密な状態でのイベントができない今、“新しい日常”にあったイベントの方法を生み出し、それが続けられるように努めなければ。この取組みを行うことで、淵野辺のお店と住民の方々が少しでも元気になればいいですし、同時に、商店街としての存在感も示していけたらと考えています。」萩生田会長は、コロナとともに生きる新たな商店街の時代を見据えている。

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