千葉県佐倉市のユーカリが丘商店街振興組合、ユーカリが丘商店連合会は、ユーカリが丘を開発する山万株式会社らとともに、コロナ禍の影響を受けた街や住民たちに元気になってもらおうと、この夏、「コロナに負けるな!ユーカリが丘幸せのひまわり大作戦」をスタートさせた。
7月から8月のこの時期、例年ここユーカリが丘では商店街を中心に協働で「七夕フェス」「夏フェス」などを開催してきた。地元住民でにぎわう夏の恒例行事だったが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のために開催が危ぶまれていた。また商店街も長期間の外出自粛の影響や新しい生活様式への対応などに追われ、疲弊している店舗も出ていた。
そんなコロナ禍の影響を受けている街全体をひまわりの花でいっぱいにし、皆で元気を取り戻したいとの思いから企画されたのが、この「コロナに負けるな!ユーカリが丘幸せのひまわり大作戦」だ。
まずは6月27日、同振興組合と同商連の会員、企画に賛同した地域のボランティア団体のメンバー総勢約 1,300 名 が参加した「ひまわり満開プロジェクト」が始動、街の清掃美化作業とともにユーカリが丘の通り沿いにひまわりの種や苗を植えた。さらに、地域の全7,654世帯にひまわりの種をラッキー7で7粒ずつ配布。総数は90,000粒にも及ぶ。各家庭の庭先やバルコニーに花を咲かせてもらい、街全体をひまわりでいっぱいにしようというねらいだ。もともとユーカリが丘には、地元のエフエム局bayfmの「ひまわりの種を育て、花を咲かせよう」という20年近く続くリスナー参加型の番組が馴染んでいたこともあり、住民たちも続々参加、公式Twitter、Facebookには成長するひまわりの様子の画像投稿が相次いでいるという。
企画はさらに続く。新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けたユーカリが丘の各店舗がにぎわいを取り戻すとともに、地域の人々にも身近な楽しみを提供しようと、地域の商店約80店舗を巡るスタンプラリー(抽選日:8/3、9/1)のほか、お気に入りの店舗を買い物で応援できるお得な「店舗オリジナル特別回数券」の販売や、駅周辺で実施する「七夕飾り」、地元で腕を振るう有名シェフたちが特別メニューを提供する「青空レストラン 街レス」(7,8月の金土日祝開催)など、大作戦は目白押しだ。
実施には佐倉市の「街中にぎわい推進事業」の補助金も有効活用した。
雨天中止が続いた後、7月10日にようやく初日を迎えた「青空レストラン 街レス」では、会場の京成ユーカリが丘駅北口駅前のひまわり広場に、7店舗が感染防止対策をしっかり行いながら出店。お年寄りから家族連れ、若者たちが続々訪れ、ソーシャルディスタンスを守りながら、各店の自慢のメニューで久しぶりの外食を楽しんでいたという。
ユーカリが丘商店街振興組合事務局の新井将晃さんは、
「今回、いろいろな企画をまとめて大きく発信することで、『コロナに負けずにみんなで元気になろう』というメッセージをより多くの人に届けられればと願っています。たくさんの企画を用意していますので、ぜひ参加して楽しんで、地域全体で明るい気持ちになっていただきたいです。」
と笑顔で話す。