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商店街にドライブインシアター出現 3密避ける新たな楽しみ【静岡県富士市・吉原商店街】

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車の中から映画鑑賞している様子。音は各車のカーステレオに流れている。

 車に乗ったまま野外に設置されたスクリーンで映画を観賞する「ドライブインシアター」が今月7日(日)から12日(金)まで、静岡県富士市の吉原商店街で開催された。このイベントは、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、3密(密集・密閉・密接)を避ける新しい生活様式が求められるなか、「感染を気にせずに安心して映画を楽しんで、明るい気持ちになってほしい」との思いから企画された。企画者は、街でピザ店を経営する田村逸兵さん。実現にあたり、田村さんは市民団体「Fuji映画館復活プロジェクト」のメンバーに協力を仰いだ。

 実は富士市には現在映画館がない。「Fuji映画館復活プロジェクト」は、市内で唯一残っていたシネマコンプレックスが閉館した翌年の2011年に、まちづくりNPO法人の「東海道・吉原宿」を母体に立ち上がった団体だ。「富士市に映画館を呼び戻したい。映画館があれば、人も集まり、にぎわいにつながる。そのにぎわいで、シャッターが下りた商店街を元気にしたい」とスタートした同団体は、それから9年間、街なかのカフェやレストラン、空き店舗などで、自主上演会や、映画にまつわるイベントなどを開催しながら、映画を介して街の人と人とをつないできた。

 今回のイベント「ドライブ・イン・シアター・ヨシワラ」では、アーケード横の駐車場を利用。駐車場に面したアーケードの屋根の端に7メートル(横)×5メートル(縦)の大型スクリーンを吊るして映像を映し、音声は、駐車場の隣の田村さんの店の音響ブースから、観客が乗っている各車のカーオーディオへと送った。「ゴーストバスターズ」、「ベイビー・ドライバー」「パプリカ」といった子どもから大人まで楽しめる内容の作品が上映され、家族連れから「小さな子どもがいても周りに気兼ねなく映画を堪能できる」と喜びの声が上がった。上映前には、スクリーンに商店街の取組みや店舗のCMを流し、商店街のPRも行った。

 このイベントの様子を見た吉原商店街振興組合理事の市川和典さんは、「いつも見慣れた駐車場が素敵なシアターに変わり、感心しました。これから何か月間かは密を避けなければいけない不便な生活が続きますが、そんな状況下でも商店街は楽しい場所になれると確信しました」と語る。田村さんは、「街中の駐車場で突然映画が上映されるという面白い驚きで、地域の人たちや商店街を元気にすることができれば。今後は継続的に、季節ごとに開催したい」と抱負を述べた。田村さんは商店街の飲食店がコロナの対策として実施しているデリバリーの取組み「吉原デリ」にも積極的に参加している。今後は、その「吉原デリ」と「ドライブ・イン・シアター」のコラボなども視野に入れ活動を進めていく構えだ。

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