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“はなしはずむ商店街”、日常風景を描いたまち暮らしマップ【新潟県新潟市・小須戸商店街】

  • 地域振興

    情報発信

どのお店にもくつろげるお茶スペースがあり、はなしがついついはずむとのコメントも。店主たちの温かさが伝わってくる。

 新潟市秋葉区の小須戸地区で、商店街マップが誕生した。街に「住む」ことの魅力発信を目的に秋葉区の活性化策“Akihaきらきらプロジェクト”の一環で作成されたもので、そのちょっと変わったテイストが注目を集めている。

 このマップには、街でカフェゲオルクを営む小林みどりさんが案内人として登場。一か月間のカレンダーがデザインされ、“みどりさん”の暮らしぶりを追いながら商店街の各店が紹介されている。たとえば、「29日の日曜日はヘアーサロンモリタへ。わが家の娘たちは、ここでお顔そりをしてもらうのがお気に入り」、「栄森酒店の奥さんはお話好き。奥さんの和子さんの笑い声は、ゲオルクのある4丁目まで届きそうなほど高らかに響いています」と、そこで暮らす人の視点にユーモアをプラスして店の特徴やウリをアピール。お店の紹介に特化せず、そこに住まう人々との触れ合いの中で感じる居心地の良さを、パステルカラーの優しい色合いで表現している。

 「今までのまちづくりと言えば男性が主流でしたが、もっと女性の意見も取り入れるべきと考え、まちづくりに興味のある女性に集まっていただきました。小林さんが普段行くお店や取材に行った女性たちが面白いと感じたお店を、街で暮らす女性の等身大の様子として映し出すことで、街に住むことの面白さに共感してもらいたいとの狙いがあります」と、同区地域総務課の大野雅道さんは語る。

 マップを手にした女性からはデザインもかわいいと好評で、配布先では残りわずかな店舗も出るほど。「こんなお店があったんだ!」と新しい発見につながったとの声や、マップを通してまちづくりに興味を持つ女性も現れるなど様々な反響を呼んでいる。
 「今回の取材がきっかけでうちのカフェに来てくれた店主さんがいました。お客さんだけでなく、身近なところにも影響があり嬉しかったです」 と小林さん。 「住む」という視点から街の魅力を伝えるマップは、ゆるやかに地域の人のつながりを生み出している。

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