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商店街オリジナルの“カエル”看板で交通安全!日々の暮らしに寄り添ったアート活動【愛知県名古屋市・笠寺観音商店街振興組合】

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ワークショップの様子。思い思いに色をのせていく

 交通安全とアートを組み合わせたユニークな取組みが、名古屋市の笠寺観音商店街で行われた。地元で活動するアーティスト達が、地域の逸話をもとに交通事故防止の注意喚起として、“とびだし坊や”ならぬ“とびだしガエル”を作製。2月2・3日の笠寺観音の節分祭に合わせ、カエルのとびだし注意看板を商店街から観音へと続く道の上に並べた。

 この取組みは、「つなぐ・つながるアートで楽しむ笠寺」と銘打ったアートイベントの一環で、2017年に商店街の空き店舗を会場にはじまったものだ。もともとアートに馴染みのないこの街で、いかにアートを使って街を盛り上げるかが当初の課題であったが、回を重ねるごとに地域住民を巻き込んだ企画が展開され、4回目となった今年は、住民の安全な暮らしを願うという日々の生活に寄り添った形での開催となった。

 モチーフとなった逸話の舞台はおよそ400年前、「目の前を横切るものは何でも切り捨てていたお殿様が、素早く横切ったカエルだけは切ることができずカエルが命拾いをした」というもの。そこから、“無事帰る”との願いを込めてカエルの看板を作製することとなった。鳥獣戯画風のタッチで描かれたカエルは昔話を彷彿させるデザインに仕上がり、そこに色を塗るワークショップでは、子どもの参加も多かったことから愛らしいカエルへと様変わりしたものも見られた。4回のワークショップで62点が完成、そのうち48点が参加者の作品で、地域住民が積極的にこのイベントを楽しんだ様子が伺える。

地域住民の手によって命が吹き込まれたカエル達。立派なアート作品に仕上がっている

 節分祭で並べられた看板は一旦撤収され、いくつかはワークショップへ参加した希望者にプレゼントされる予定だ。それ以外の“カエル達”は商店街店舗の軒先に飾られ、引き続き地域の安全を見守っていく。

 「店主の高齢化などで衰退の危機を感じ始めた13年前、空き店舗のシャッターアートを行いました。その時のアーティストが中心となり、店舗が減っていく商店街を元気にしたいと3年前にはじめたのが、この『つなぐ・つながるアートで楽しむ笠寺』です。活動をはじめてまだ日も浅いですが、徐々にこの活動が街に浸透し、アートを日常生活の中で身近に楽しんでもらえていると感じています」と、同商店街振興組合で理事を務める青山知弘さんは顔を綻ばせた。

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