北海道室蘭市の輪西地区で、新春恒例の「ガンガン叩き」が 3 日に行われた。輪西商店街振興組合の関係者がトラックに 乗り、荷台に乗せたドラム缶を叩きながら住民に福袋を配る伝統行事だ。正月の風物詩となっているこのイベントは、かつ て問屋が新年の初荷を納入する際、景気づけにガンガンと音を鳴らしながら各店を回ったことが由来となっている。
福袋には同商店街加盟店の割引券、お菓子、みかん、味噌などが入れられ、500 個を準備。スタート地点である複合商業施設「ぷらっと。てついち」で、午前 11 時の合図とともに詰め掛けた約 200 人に一斉に配られた。その後、街へ繰り出したトラックは、輪西地区と大沢町をまたいだおよそ 4キロをゆっくりと走りながら沿道や玄関先で待つ人にも福袋を配り、今年も地元の人々へ福のおすそ分けを行った。
組合発足以前からおよそ 40 年続くガンガン叩きは、街の伝統行事として大切に想う声が多く、毎年多くの住民の楽しみと なっている。同組合事務局の大坪信雄さんは、「昨年に比べあまり告知をしていませんでしたが、多くの方に集まっていただき皆さんが心待ちにしてくれていたことが嬉しいです。今年も多くのお客さまに商店街でのお買い物を楽しんでいただきたいです」と話す。
翌 4 日には、「ぷらっと。てついち」で輪西青少年健全育成協議会のメンバーが中心となり、輪西商店街、輪西連合町会、 そして輪西飲食店組合も協力のもと、子ども餅つき大会が開催された。新春の二大行事が大盛況に終わり、輪西商店街は今年もにぎやかに 1 年の始まりを迎えた。
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