神奈川県相模原市の相模原商工会議所が実施している「相模原お店大賞」の平成元年度第16回受賞店が、10月24日に決定した。
「相模原お店大賞」とは、地域商業の活性化と消費者へのサービス向上を目的に、相模原市内の中小企業で小売業、飲食業、サービス業を営む店舗の中から、“個性的かつ魅力的な店づくりを行い消費者に支持されている店”を表彰するというコンテスト形式のプロジェクトで、平成16年にスタートした。
「飲食店部門」と「小売・サービス部門」の2部門から成るこのコンテストは、毎年7月から2か月間かけて市民の投票により市内の各区の人気店を選出することに始まる。選出された上位店は、ビジネスや税務の専門家、保健所などによって、臨店審査も含む厳しい審査を受け、それに通過すれば、10月下旬に開催される選考委員会において正式に受賞店に決まる。審査では、経営面や衛生面だけでなく、商店街や地域活性化の活動にお店がいかに貢献しているか、という点も重視される。
「市内の商店街をどうやって盛り上げようか、と考えたときに、まずは元気な個店をつくろうと思いました。コンテストで選ばれた店のある商店街は人通りが増します。それが他の店にいい刺激となり、自分たちもお店づくりを頑張ろうと思うきっかけになると思ったんです」と話すのは、このプロジェクトの立ち上げに加わった商工会議所商業部会の部会長の武内英雄さん。矢部商工みどり会の元会長でもある武内さんは、市内の他の商店街の会長、理事長らとともに、店主や地域住民に「コンテストに積極的に参加することで、一緒に商店街を盛り上げよう!」と呼びかけた。
今年の「相模原お店大賞」の受賞店は、「カフェ トガシ」(べーカリーカフェ:飲食部門大賞)、「K-OCHE 南台店」(洋菓子店:小売店サービス部門大賞)など8店。これらの店には受賞を祝うのぼりが立つ。16年目を迎えた今、市内の100を超える店舗でのぼりがはためく。相模原お店大賞実行委員会は、昨年、15周年を迎えたことを記念して、これまでの受賞店の紹介や歴代実行委員長のコラムなどを掲載したポケットブック『知れば行きたくなる!!受賞店名鑑』を作成した。相模原の“お店”という地域資産が確実に増えていく。