岩手県盛岡市の中心部を流れる中津川。その中津川周辺の紺屋町、本町通、肴町界隈のお店や施設を、消しゴムはんこを押しながら巡るイベント「紺屋町かいわいスタンプラリー もりおか中津川まち歩きスタンプラリー」(通称「紺スタ」)が4月20日から5月19日まで開催される。主催は、「紺屋町かいわい街並み協議会」。
盛岡は美しい都市である。周囲の山々と市街地を流れる清流、そして街には江戸時代の面影を伝える町家風商家や明治時代のレンガ造りの洋館が点在している。その印象的な情景を多くの人に見てもらいながら、街なかのお店のことを知ってもらおうと、2011年に同地域で商売を営む店主や住民らがスタートしたこの街歩きイベントは、今年で9年目となった。初年度19だった参加店舗・施設は年々数を増やし、今回は65店舗での実施となる。
さまざまな角度から街に興味を持ってもらおうと毎年異なるテーマを決めて実施している同イベントの今年のテーマは、「花木草景(かきくけ)紺スタ」。ラリーのガイド役である「スタンプブック」(1冊300円)には、特徴のある草花や樹木が見られるスポットが示されている。開催期間の4月中旬から5月中旬にかけては桜や新緑が見ごろで、今年は美しい花や草木の緑を満喫しながら街歩きが楽しめる。
スタンプラリーの参加者は、まず参加店舗・施設で販売されている「スタンプブック」を入手し、参加店舗や施設を巡って“お店スタンプ”を集めていく。このスタンプは、街の銅版画工房による手づくりの消しゴムはんこで、一つ一つのお店の特徴がよく表された味わいのあるものだ。お店スタンプを10個集めるとオリジナルポストカードが入手でき、20個だとオリジナルふきん、30個だと福袋の応募券が入手できるという仕組み。加えて、参加店で買い物をすれば、1回の買い物につき1マス進める「お買物すごろく」にも参加でき、進んだマス数に応じてプレゼントの応募券がもらえる。最終2日間(5月18日と19日)にはテーマスタンプ(4個)と、全てのスタンプをコンプリートすると押せる特大コンプリートスタンプ(1個)も登場。つまりはお店スタンプと合わせて計70ものスタンプが用意されている。
今年のスタンプブックは昨年と同様1200冊刷られた。参加店の一つ「ござ九 森九商店」の店主であり「紺屋町かいわい街並み協議会」の会長を務める森理彦さんは、「盛岡は景色のきれいなスポットがたくさんありますし、いいお店もいっぱいあります。今年もこの機会に、是非街なかをゆっくり歩いていただいて、いろいろな発見をしていただきたい」と呼びかけている。
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