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“浅見光彦”になって、文化と歴史を探るミステリーウォーク【東京都北区・霜降銀座商店街、豊島区・ 染井銀座商店街】

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今年3 月に83 歳で他界した作家・内田康夫さんの人気ミステリー「浅見光彦シリーズ」。その主人公・浅見光彦の住む街として作品に登場する東京都北区西ヶ原東地区では、毎年5月にミステリーウォークが開催されている。 主催は、地区の自治会及び、地元の霜降銀座商店街(北区)と染井銀座商店街(豊島区)の有志による「名探偵★浅見光彦の住む街」実行委員会。今年も、5 月 11 日(金)~27 日(日)にミステリーウォーク 2018「浪漫探訪 ~家族の記憶~」編が開催中だ。

このウォークイベントは、内田さんが 1996 年に区の情報を発信する北区アンバサターに就任したことがきっかけとなり 97 年に北区主催で始まった。01 年にも開催されたウォークは、その翌年から、商店街の有志によって設立された「名探偵★浅見光彦の住む街」実行委員会に引き継がれ、それ以降は委員会の主催で毎年実施。今年で19 回目を迎えている。内田さん自身も生前は監修に携わり、期間中にはしばしば商店街を訪れ、ファンや店主たちと気さくに交流していたという。

イベントは、近隣の駒込駅や王子駅、商店街の店舗に置かれた「ミステリー手帖」(無料)を入手するところから始まる。手帳には本物の小説と同様、内田康夫財団監修の浅見光彦を主役としたストーリーが記されている。文章 はところどころに文字が抜けていたり、指定場所へ向かうようにとの指示があったり。そのヒントを頼りに目的地に向かい、歴史的建造物の案内板や、街の掲示板、商店街の店先の張り紙などに書かれたキーワードを見つけ出して謎を解き、その解答をもとに穴埋めパズルを埋めていく。パズルの正解者には抽選で、内田氏の著書やウォーキ ングシューズ、日本酒などの商品がプレゼントされる。参加者は、3 時間程度の時間をかけて、まるで小説の主人 公になったような気分で、街の歴史や文化を再発見する行程を楽しむ。期間中は、全国の内田ファンや地元住民な ど 3 万人もの人が、手帳を片手に街を回遊する。 参加者からは、「近所に住んでいるが、普段は素通りしている道も多い。そんな道を歩いて、面白いことをたくさ ん発見することができた」「商店街のお店の店主さんと顔見知りになった。商店街で買い物することも増えた」「一 度参加して楽しみを覚えて、くせになって毎年参加しています!」との声が上がっている。

今年のウォークは、3 月に亡くなった内田さんの追悼の回でもある。霜降銀座商店街の無料休憩所内には追悼コー ナーが設けられ、多くの人の言葉が寄せられている。実行委員の中村翔志さん(霜降銀座商店街パリーシューズ三 代目)は、「先生の作品の舞台となった商店街として、先生の作品とその作品によってもたらされた多くの出会い をずっと大切にしていこうという気持ちで、これからもミステリーウォークを続けます」と語っている。

※ミステリーウォークのお問い合わせは、こちらへ。

http://www.shimofuri-ginza.com/(霜降銀座商店街 HP)

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