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地域福祉の充実のため、商業施設ができることー「おでリハ」体験会開催【北海道函館市・函館朝市協同組合連合会】

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「おでリハ」体験会に参加した小学生。将来の夢は、理学療法士になること

高齢者や、要支援・要介護などの援助の必要な住民に、「買い物・食事・レクリエーション」を組み合わせたリハビリのできる環境を商業施設内につくり提供する「おでかけリハビリ(通称:おでリハ)」。2017年4月に函館朝市で始まったこの取組みは、朝市での「活動・運動・交流」を促すことで、高齢者には健康や生きがいを、朝市には商環境の活性化をもたらしている。その「おでリハ」を通じて小学生が介護の仕事を学ぶ「ボランティア体験会」が、8月17日(土)に実施された。

「おでリハ」推進協議会の会長で函館朝市協同組合連合会事務局長の松田悌一さんによると、この取組みには開始以来2年5カ月で、延べ1800人の高齢者らの参加者があり、しかもその8割がリピーターだったという。それはつまり「おでリハ」は、一度参加すれば何度も参加したくなる、社会から必要とされている取組みであるということだ。しかし実際のところ、推進協議会が函館市内近郊の約400の福祉関連施設に取組みについて周知をしたものの、活用している施設の数はおよそ30しかない。

「おでリハ」の最大の課題は、付き添いスタッフを確保することである。日本では現在、介護分野での人材不足が深刻で、戸外で実施されるアクティビティに入居者の要支援者・要介護者を参加させたくても、付き添いに十分な人材を充てることが難しく、参加自体を断念する施設が多い。その問題を解決するため、推進協議会は自ら、高齢者らに付き添うボランティア・スタッフの確保に乗り出した。市を介して社会福祉協議会との連携を図ったり、ボランティア説明会を開催した結果、現時点で7人のボランティア・スタッフを確保している。いずれも、看護師資格を持つ者や、介護職員初任者研修を受けた者だ。

17日の小学5・6年生を対象とした「ボランティア体験会」は、今回が2度目の開催。付き添いのボランティア・スタッフが先生役となり、「おでリハ」のアクティビティを通し、介護という仕事の楽しさや大変さ、高齢者との交流などを子どもたちに教える場だ。今年は、地元小学校に通う小学校5年生の女子児童一名が参加し、一人でも物おじせずに、レクリエーション、買い物、食事と、午前10時から昼過ぎまで続いた付き添いの仕事を体験した。将来の夢は理学療法士になることという彼女は、今後、恒常的にボランティアのお手伝いとして「おでリハ」に参加することになるそうだ。

「“福祉”の分野が職業として人気の高い分野ではない社会で、将来そういった仕事をしたいと希望する子どもの数も多くないのが現状です。でも、函館朝市並びに当協議会といたしましては、今後もさまざまな取組みにおいて、子どもたちや学生が参加できる“場”を企画したいと思っています。それによって一人でも多くの子どもたちの興味が喚起でき、微力ながらも人材不足対策として貢献できれば」と、松田さんは語っている。

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