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新しいうわさであふれるまちづくり【青森県八戸市本八戸駅通り周辺】

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“うわさ”のシール、張り替え中

「八戸では“いらっしゃい”のことを、“おんでやぁんせ”って言うらしい」
「ここのばあちゃん、100歳まで生ぎるべさ~と言ってるらしい」
「この先に新美術館ができるらしい」

青森県八戸市の本八戸駅通り周辺の中心市街地では、店のドアやシャッターに、店や街にまつわる情報がうわさ話として大小さまざまな吹き出し形のシールで貼られている。買い物や通勤途中の人がその“うわさ“を見て店や街に興味を感じれば、人と店、人と人とがつながるきっかけになる――この地域交流を促す仕掛けは「八戸のうわさ」という8年前に始まったコミュニティ・アートのプロジェクトだ。シールの経年劣化に伴い、2015年につづいて今夏、第2回目の大規模リニューアルが行われた。

指揮を執るのは、熊本市、江津市(島根県)、酒田市など各地で「うわさプロジェクト」を展開するアーティストの山本耕一郎さん。愛知県名古屋市出身で英国ロイヤルカレッジオブアートで学んだ山本さんは、2011年に市の「ポータルミュージアム はっち」の開館記念でこのプロジェクトを手掛けたことがきっかけとなり、八戸に移住。以来、この地に腰を据えてアートによるまちづくりを進めている。

今回の“うわさ”のリニューアルは、2014年に山本さんが立ち上げた「まちぐみ」によるものだ。「まちぐみ」は、本八戸駅通り地区まちづくり協議会と連動し、八戸の地域活性化につながる活動を行っている市民グループで、地元の特産品南部せんべいをスイーツにして発信したり、空き店舗を活用し喫茶酒場を開くイベントを実施したり、さまざまなアイデアで地域を盛り上げている。「八戸が好きな方ならどなたでも。活動の日時は都合の良い日、良い時間、気の向くままに」と緩やかなつながりを大切にしながら、発足してから5年目となる今年7月には、八戸市の人口の0.2%にものぼる460人の会員数を誇る団体となっている。

リニューアル作業は、5月に実施されたまちづくり協議会の会議で決定し、7月に入ってから準備が着々と進められてきた。そして7月26日~28日には、本八戸駅通りのシャッターは丁寧に清掃され、古くなったシールははがされ、50~60枚の更新シールが貼付された。今年は初の試みとして、うわさののぼり、のれんも30枚ほど設置された。

2011年から続けてきた活動なので、“うわさ”はもはや駅通りの顔となっている。「八戸のまちで何か面白いことをやっている」という“うわさ”もきっと多くの人々に広まっていることだろう。「こういう活動が、この地域の人々が自分たちのまちをもう一度見つめ直し、見落としていたまちの資源を発見することにつながれば。そして、人と人との出会いのなかで起きる化学反応で、自他ともに肯定し合う、懐の広いまちができれば」と、山本さん。折しも、30日に「北海道・北東北の縄文遺産群」が令和元年度の世界文化遺産推薦候補に選定された。もちろん、市内の縄文遺跡についての“うわさ”も今回掲示している。

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