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「えびすまち商店街マルシェ」開催!商店街を“あそびば”に。そこに新たな可能性が広がる【愛媛県宇和島市・宇和島恵美須町商店街】

  • イベント

    地域振興

    各種連携

人気のパン屋さんのブースには長蛇の列が(上)藍染のワークショップに子どもたちは大興奮(下)

 9月24日(日)、愛媛県宇和島市の宇和島恵美須町商店街にて、商店街を地域の“みんなのあそびば”にするイベント「えびすまち商店街マルシェ」が開催された。宇和島恵美須町商店街振興組合及び、同商店街内の飲食店「恵美須町サービスエリア」、商店街から徒歩5分の位置にある宇和島オリエンタルホテルの三者が実行委員会を結成し実施したこのイベントには、約1000人の地域住民が足を運び、商店街は一日中にぎやかな雰囲気に包まれた

 深刻な人口減少の問題を抱えている宇和島市。その人口は、1965年の12万2000人をピークに減り続け、2023年8月31日時点では半数近くの6万8943人(宇和島市のHPより)まで落ち込んでいる。中心市街地のアーケード商店街・宇和島恵美須町商店街も、かつては地域住民が家族や友だちとともに遊びに来る活気にあふれた場所だったが、今では人通りが激減し、新たな店舗の出店もほとんどなく、昼でもシャッターが目立つ商店街となってしまった。

 そんな商店街を“みんなのあそびば”として復活させることはできないか―そんな思いから、このイベントの企画を行ったのは、宇和島オリエンタルホテル支配人・松田優さんだ。実は松田さんが同商店街を舞台にイベントを企画したのは今回が2度目で、今年6月にも商店街にあるベーグル専門のカフェ「恵美須町サービスエリア」とタッグを組み野外映画上映会を実施している。「宇和島市には映画館がなく、この地域の人々が映画に行くためには特急列車で1時間半もかかる松山市まで行かなければならないんです。それならば、上映会を市の中心にある商店街で実施すれば、地域の人たちに喜ばれるんじゃないかと。そして、そんなイベントを行うことで、宇和島の街なかがもっともっと注目されるようになればいいと考えました」と松田さんは話す。商店街から快く場所を提供してもらい実施したこの映画上映会は大好評を博し、次は商店街のお店とともにイベントを、と今回の「えびすまち商店街マルシェ」の開催に至ったのである。

商店街の中ではたくさんの人がくつろいでいた

 9月24日の「えびすまち商店街マルシェ」は、11時から17時までは県内から集まった16の人気の飲食店や雑貨店がキッチンカーやブースを出展し、商品の販売やワークショップ、ゲームを行う「マルシェ」と子ども向けの「ストリートサッカー体験会」が行われ、18時から20時半までは「映画上映会」(「僕のワンダフル・ライフ」150席)が開催された。小さな子どもたちから高齢者まで幅広い年齢の人々が一日中楽しめる内容となっていて、商店街はひっきりなしににぎわった。

 「商店街の方々もお店を開いて、お客さんや出展者さんと交流されていました。思った以上の集客で、またマルシェをやりたいという声の他に、例えばこの商店街でダンスのイベントができないか、という声も出ているんですよ」と松田さん。今回のイベントを通じて、今後宇和島の人々が商店街を“あそびば”として活用する兆しが見えてきた。こうした新しい動きの中で、「人が集まるなら空き店舗に出店してみようか」という声も出てくれば、と商店街の期待も膨らんでいる。

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