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芸術の秋に先駆けて、アーティストと店主のコラボ作品を商店街で楽しもう!【岡山県岡山市・奉還町商店街振興組合】

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店舗全体がアート作品。卍(まんじ)の形をくずしてつづり連ねられたラッピングのデザイン(紗綾形文様)をよく見ると、店名が浮かび上がる。

岡山市北区の奉還町商店街では8月25日より、アートイベント「WEST SIDE MIXER(ウエスト・サイド・ミキサー)」が開催されている。今年で10回目となるこのイベントには、県内の25組のアーティストと25店舗が参加。ユニークな作品の数々が披露されている。

ことの起こりは2001年に実施した、外部アーティスト集団による持ち込みイベントだった。それが地域の人々に大好評だったため、「いつか自らの手で同様のイベントを実施したい」と奉還町の店主たちは思うように。そして、協力してくれる作家(アーティスト)を探すところから地道に準備を重ね、ついに2009年、初回「WEST SIDE MIXER」の開催に至る。費用をすべて企業からの協賛金で賄う仕組みも、準備期間にしっかりと築いた。

このイベントの大きな特徴は、単に作家の作品を店舗に展示するのではなく、実行委員会が作家と店主をマッチングし、両者が話し合いの場を持ったうえで作品がつくられることだ。作家は、店主の人となり、店構えからインスピレーションを得て制作を開始する。そして店主との対話を重ねながら修正を加え、作品を完成させる。この作家と店主のコラボレーション期間は、毎年、3か月から半年程にも及ぶそうだ。

大衆食堂「旭軒」の場合は、今年、DieodeDesign (ダイオードデザイン)とコラボ。6月に作家と作品についての話し合いを始め、7月にイメージについてのやり取りをしたうえで、8月に作品の内容が確定となった。その作品は、「店舗ラッピング」。「旭軒」の店名を紗綾形(さやがた)文様でデザインした特大のプリント紙をつくり、店の看板、ショーケース、シート、のぼりをラッピング。大胆にも店全体がアート作品となった。
こうした作品の展示の他にも、ワークショップが実施されたり、空き店舗前やコミュニティ施設前で路上ライブが行われたりと、イベント内容は盛りだくさんだ。

これらの作品は各店舗や施設の開業時間に自由に見学できる。実行委員長の奉還町商店街振興組合青年部長・畝本伸三さんは「アートを楽しみながら商店街を歩いていろいろなお店の魅力を発見していただければ。店主も制作にがっつりとかかわっているので、作品についてどんどん語りかけてほしい」と話す。
アートを介して、作家と店主、そして地域の人々がつながるこのイベントは、9月2日(日)まで開催中。

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