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巡る!食べる!楽しむ! 毎月開催でにぎわい生み出す「ミノシマルシェ」【福岡市博多区・美野島商店街】

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商店街のお店を巡って、自分だけのお弁当を楽しもう!

 ランチバイキング、野菜の詰め放題、アートストリート。ユニークな企画が揃う「ミノシマルシェ」が、毎月第3土曜日に福岡市博多区の美野島商店街で開催されている。

 青果店や鮮魚店など昔ながらの店が並ぶ元祖博多の台所、美野島商店街。かつては通りに人が溢れるほどのにぎわいをみせていたが、時代の流れとともにその活気も薄れていった。そこで、理事が代替わりしたおよそ8年前、若手店主らが中心となり、「ミノシマルシェ」をスタート。日常的なにぎわいにつなげようと月1回の開催を決め、以降、毎月第3土曜日の開催を続けている。

  気になるその内容はというと、特に人気なのがランチバイキングだ。開始は12時からでチケットは2種類。500円10枚綴りと800円15枚綴りのどちらかを購入したら、専用の弁当箱を受け取り、対象店舗をまわって、おにぎり、コロッケ、焼き魚と好みのおかずを詰めていく。通りのあちこちには椅子やテーブルが用意され、そこでゆっくりと食事が楽しめるというものだ。15時になると、今度は野菜の詰め放題がスタート。「とにかくお客さんに楽しんで欲しい」との思いから、じゃがいも、人参、玉ねぎなど毎回4~5種類もの野菜がワゴンいっぱいに積まれる。参加は1種類ごとで1回300円、制限時間は2分間だ。袋いっぱいに詰め込んだ野菜を手に、子ども大人も満面の笑みがこぼれる。アートストリートは、近年のマンション建設によって増えた若い世代にも商店街に来てもらおうと2018年からはじめたもので、市在住の若手のクリエイター20名程が出店。絵や雑貨などオリジナリティの高い作品が通りにずらりと並び、流行に敏感な若者やお目当ての作家に会いにファンが訪れるなど、新たな客層を呼び込むきっかけになっている。

ミノシマルシェの様子。毎月大勢の人が訪れ、通りに笑顔が溢れる

「個人で営業されているお店がほとんどなので、無理のない程度に参加してもらうようにしています。長く続けるためには自分のペースで参加してもらうことが大切です」と理事長の野口裕光さんは継続の秘訣について話す。

 こうして自分たちのペースでコツコツと続けてきた結果、平日のにぎわいが少しづつ増え、商店街で出店を希望する声も上がっているそうだ。さらに、昨年末に商店街の近くにオープンしたMINOSHIMA BASE CFには、日本酒バーや和菓子店などセンスが光る8軒の飲食店が入り、既に日本酒バーの店が商店街の会員になるなど、一緒に街を盛り上げていこうとの機運が高まっている。

「ミノシマルシェの開催を続けながらこうした新しいお店とも力を合わせ、みんなで楽しめる街にしていきたいです」と野口さんは商店街の未来に期待を込める。

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