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子どもも大人もおじいちゃんおばあちゃんも、一緒に楽しもう!「ユニバーサルスポーツ商店街」開催【埼玉県川越市・川越市角栄商店街振興組合】

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モルック体験の様子。モルックはフィンランドが発祥のスポーツ。モルック棒という木の棒を投げて、1~12の数字のついたスキャットルというピンを倒し、目標の点数を目指す

 埼玉県川越市の角栄商店街は、青果店や豆腐店、魚屋などのお店が元気に営業する、昭和レトロな風情の商店街。ここで、1月28日、「がんばろう!商店街事業」(旧Go To 商店街事業)を活用したイベント「ユニバーサルスポーツ商店街」が開催された。

 ユニバーサルスポーツとは、年齢や国籍、障がいの有無に関わらず、皆が一緒に楽しむことができるスポーツのこと。誰でも参加でき、楽しめるという点から、共生社会の実現に貢献できると考えられている。川越市角栄商店街振興組合理事長の榎並和良さんによると、同商店街のある地域の高齢化率は45パーセント以上で、商店街も65歳以上の店主が圧倒的に多いことから、高齢者が子どもとともに参加できるイベントを実施したい、と考えていたという。

東京パラリンピックで一躍有名になったボッチャも人気

 同市には、2022年1月よりユニバーサルスポーツのひとつ「モルック」の普及活動を行っている任意団体「imok(イモック)」がある。その団体の代表が市内でカフェも経営していて「川越まちゼミ」に参加していることから、同まちゼミの会長も務める榎並さんと出会い、今回の開催へとつながった。

 イベントの当日は、商店街の通りの半分程を歩行者天国にし、その一部に人工芝を敷いて運動場をつくり、モルックのほか、ボッチャ、ピンポンバレーといったユニバーサルスポーツの体験会を行った。また、地域の社会人サッカーチームも参加し、ドリブル・ゴールの体験会も実施された。子どもたちだけでなく、大人たちも初めてのスポーツ体験に、「ヤッター!」「残念!」など一喜一憂。底冷えのする寒い日であったが、多くの家族連れが楽しんでいた。

当日は、キッチンカーも通りにズラッと並んだ。手前の青果店では300円で特売品を販売(3コイン3デイズ)

 このイベントに合わせ、1月26日からの28日にかけて、加盟店20店舗が3枚の硬貨を組み合わせた値段設定で、お得な商品やサービスを提供する「3コイン3デイズ」という催しも開催。和菓子店・柏屋のキャラメルチョコ饅頭やそば処・満留賀のカレー南蛮など、飛ぶように売れていたという。


 「孫がすごく楽しかったと喜んでいたよ。またやってね」と高齢のお客様から声をかけられたという榎並さん。同商店街は今年度、8月の夏祭りで30年ぶりに花火を復活させ、10月には子ども商店街を実施し、そして今回ユニバーサルスポーツ商店街を行った。どれも、地域と商店街の若手が手がけた企画で、商店街にとって初めての開催だったそうだ。「若手たちの企画で勢いづいたこの流れを、次につなげていきたい。地域の大人と子どもたち、そしてもちろん高齢者も楽しくつながっていく商店街をめざして、こうした取組みを来年度も継続します!」榎並さんは力強く語った。

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