兵庫県三木市本町のナメラ商店街で、ちょっと変わったリレーマラソン「三木ナメラン」が11月23日(金)に開催された。羽柴秀吉が兵糧攻めを行ったことで知られる三木合戦の場、三木城跡を発着・リレー地点とし、商店街一帯1周1.24キロのコースを周回。参加者は、商店街の特設エリア(もってけ市場)で野菜を受け取ると、そのままコースを走り抜け次の走者へとたすきをつないだ。
三木ナメランは、街ににぎわいをもたらそうと、三木城下町まちづくり協議会のメンバーによって4年前に企画された。当時珍しかった商店街を舞台にしたマラソンに、さらにオリジナル性を出そうと、お買い物をコンセプトとしたマラソン大会を決行。野菜を持ちながら走る珍しさが受け、街のイベントとして定着していった。
参加部門は、一般・職場仲間の部、ファミリーの部、ソロの部の3部門が用意され、それぞれ32.195キロ、12.195キロ、22.195キロを周回。リレー開催中は、コースの一部となっている商店街で「もってけ市場」が3回(各回約15分間)開かれ、地元生産者グループ「ようしょう会」が用意した大量の野菜がコースを通る参加者たちに手渡された。
5度目の開催となる今回は224名が参加。遊びランとして楽しんでもらうことが目的のため、コスプレもOK。今年もチームお揃いの恰好や人気キャラクターを模したコスプレなど、参加者たち自身も楽しみつつ大会を盛り上げた。上位3チームが表彰されたほか、エプロンや割烹着を身に着けお買い物スタイルでばっちり決めたチームには、特別賞としてナメラン賞が贈られた。
「三木ナメランは、スポーツで街を盛り上げるとともに、参加者に街の景観や農産物など三木の魅力を味わってもらうことを目的として開催しています。コスプレをして走る人も多く、運営側の私たちも楽しませてもらっています。非日常的な風景にナメラ商店街もこの日は活気があり、街が明るくなっているのでは。」と、ナメラ商店街リレーマラソン事務局の小野良太さんは笑みをこぼした。
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