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<地域資源の創出>商店街公認ビールが、地域の人々をつなげる仕掛けに 【東京都品川区・武蔵小山一番通り商栄会】

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1月10日(木)、東京都品川区の武蔵小山駅近くの武蔵小山一番通り商栄会にて、商店街公認のオリジナルクラフトビールがお披露目となった。

武蔵小山の駅前といえば、以前は路地裏に昭和の風情が色濃く残る飲食店が立ち並び、人情味溢れる土地柄で知られていた。しかし、ここ数年は大規模な再開発が急ピッチで進み、古くからの店は一斉に立ち退き、タワーマンションなどの建設ラッシュとなっている。そんななか、街の姿が大きく変わっても人と人が交流できるあたたかさはそのままでいて欲しいと願う人々がいる。武蔵小山一番通り商栄会の理事・石渡彩恵さんもその一人。石渡さんは、新しい武蔵小山で人々の交流のきっかけとなる仕掛として、商店街公認のオリジナルクラフトビールをつくろうと考えた。

自身が経営するアイリッシュパブで、見ず知らずのお客さんがビールを介して会話を楽しんでいる姿から、石渡さんはそのヒントを得たという。「ここでしか飲めない美味しいクラフトビールをつくれば、それが私たち商店街の新たな魅力となり、お客様を惹きつけることができるのではないか。そして、ビールを飲みながらお客様同士の交流が深まれば、地元コミュニティの形成にもきっとつながる。」石渡さんは、大田区多摩川のビール醸造を請け負うブルワリー「羽田麦酒」とタッグを組み、商店街の全面的なバックアップも取り付けて2018年11月に商店街のオリジナルビール醸造プロジェクトを始動させた。

こうして11月21日に仕込みを開始し、商店街のメンバー皆で美味しくなれと祈りながら2ヶ月が過ぎてできあがったビールは、クセのないすっきりした味わいでしかも麦芽の香りもしっかりと感じられる仕上がりに。1月10日に開催された商店街の新宴会でのお披露目でも好評を博し、増産が決まった。今後は、石渡さんの店舗を皮切りに、商店街の飲食店で販売される予定となっている。「このクラフトビールが、これからも武蔵小山の人々をつなぐ存在でありたいと願う私たちの想いをのせて、多くの人に愛される存在になってほしい」と石渡さんは語った。

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