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日常と文化・芸術がつながる場所を目指して 寺町京極商店街美術館、開催!【京都府京都市・寺町京極商店街振興組合】

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「寺町京極|商店街美術館」の文字の背景にあるのは、2年前に開催した「巨大提灯プロジェクト」の写真。このプロジェクトから、今回の美術館構想が始まった。

 京都府京都市の中心地、寺町通りの三条から四条に位置する寺町京極商店街振興組合が、アーケードにアートを飾り、24時間365日誰もが好きな時に自由に見に来ることのできるプロジェクト「寺町京極|商店街美術館」を12月1日よりスタートさせる。

 寺町京極商店街は、今から430年もの昔、応仁の乱で荒れた京都の地に豊臣秀吉が寺院を集め寺町を築き、そこに書物や筆、薬などを扱う商人が集まってできたという由緒ある商店街。歴史ある名店に、流行りのカフェや雑貨店など200近くの店舗が軒を連ね、県内外から年間約3500万人もの人が集まる商店街だ。

 そんな賑わいのある老舗商店街が、2年半前のコロナ禍の緊急事態宣言下に改めて気づいたこと。それは、人と人が実際に出会いつながる商店街という場の大切さと、店主たちを心配し励ましの声をかけてくれる地元客の有難さだった。商店街はその気づきのもと、2020年12月、コロナ禍に多くの人に希望の光を届ける「巨大提灯プロジェクト」を実施。京提灯で有名な小嶋商店で製作した京都一大きい提灯を、「応援を有難う」「私たちも皆さんのことを大切に思っています」「一緒にがんばろう、コロナに負けるな」というさまざまな想いを込めて商店街の三条と四条に一つずつ吊り下げた。

 プロジェクトの発起人の一人である寺町京極商店街振興組合の理事・菅真継さんによると、今回の「寺町京極|商店街美術館」は、「巨大提灯プロジェクト」以来ずっと温め、準備してきた企画だという。「私たちはコロナ禍を機に、お客様にも加盟店の皆さんにももっと喜んでもらえる、より魅力的な商店街になりたい、と強く思うようになりました。そのために何をしようかと考え、辿り着いた答えが、商店街にアートを飾るということだったのです。『伝統工芸の美しさ』『本物の美しさ』そして『想いの込められたものから伝わるものが確かにある』ということが、2年前に実施した『巨大提灯プロジェクト』で明らかになりました。美しい世界の一部、想いの込められたものを、アートという唯一無二のかたちにして寺町京極商店街に飾り、たくさんの方に見てもらいたい」と、菅さんは「寺町京極|商店街美術館」への熱い想いを語る。

 商店街が美術館になり、たくさんの人がアートに触れ、日常生活と文化・芸術がつながり合える場所を目指すこのプロジェクトの記念すべき最初の作品は、引箔職人・西山大介さんによる箔アートボードだ。引箔は、京都を代表する伝統産業の西陣織の中でも高級な帯に使われる糸で、光を反射してきらきらと輝き、さまざまな色と質感を感じさせる。その引箔のもととなる色とりどりの箔を約180cm×90cmの4枚ボードの両面に貼り詰めて作成した美しいアート作品が、12月1日より商店街のアーケードを彩る。

 「見る人によって印象の変わるその輝きは、コロナ禍に私たち店主が感じたさまざまな想いを表したものでもあるんですよ。是非、商店街に足を運んで、職人の技が生む美しい作品をご覧ください」と、菅さん。寺町京極商店街では2023年11月まで、この箔のアートを皮切りに、職人、学生、地域団体が制作するさまざまなアート作品が次々とアーケードに吊り下げられ、展示されていく。

※寺町京極商店街振興組合は、HP、FG、インスタグラムを通じて、箔アートボードを制作する様子などを配信しています。

HP https://tk-museum.kyoto/

FB  https://www.facebook.com/teramachikyogoku

インスタグラム https://www.instagram.com/teramachikyogoku_official/

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