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<誘客推進>老舗連なる七間商店街、ひと足お先に「ひな祭り」【福井県大野市・七間大盛会】

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1月下旬から店同士が協力して飾られているひな人形。街が華やかに。

天空の城として有名な「越前大野城」の城下町、福井県大野市の七間商店街に、一足早くひな人形が姿を現した。商店街の15店ほどが店のショーウィンドウにひな人形を飾り、冬の閑散とした通りに華を添えている。

商店街でのひな人形飾りは今回初めての試みだが、市内では今年9回目を迎えるひな人形飾り「春を彩る越前おおのひな祭り」が開催されている。市内13の展示会場の中でも、メインである平成大野屋平蔵に飾られた20段の巨大ひな壇は圧巻で、これを楽しみに訪れる人も多い。商店街がメイン会場と近いこともあり、その客を商店街にも回遊させる狙いだ。

商店街がある七間通りは、石畳に老舗店が軒を連ねる風情ある通りで、そこで春分の日~大晦日まで毎日開かれる朝市は400年の歴史を持つなど、街の風情を感じつつ買い物も楽しめるとして観光客にも人気のスポットとなっている。しかし、冬のこの時期は積雪も多く、朝市も休みになってしまうことから来街者は一気に減少。冬の閑散期に少しでも足を運んでもらおうと、商店街の青年部「七間大盛会」が今回のひな人形飾りを企画した。

大盛会会長の山元新さんは、「ひな人形を15店が一斉に飾るのは初めてのことですが、真っ白な街並みが鮮やかになり、見た目だけでなく心も晴れやかになりました」と話す。人形は、各店で所持していたものや市内の玩具店で借りたものを店先に展示。展示期間は市内で開催中のひな祭りと合わせ、3月24日までを予定している。大きな反応はまだ見られないが、足を止める人、見物ついでにお店を覗いてくれる人、外国人観光客が写真を撮るなど、少しずつ効果が出始めている。山元さんは、「今回の取組みが、少しでも来客増加につながってくれれば嬉しいです。いずれは、七間商店街だけでなく近隣の商店街にもひな人形を飾り、街全体を回遊してもらえるようにと考えています」と、期待に胸を膨らませている。

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