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イベントでつながる—「しずくいし雪灯り&はしご酒」開催【岩手県雫石町のよしゃれ通り商店街×地域づくり会議】

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2月14日、岩手県雫石町のよしゃれ通り商店街及びその周辺で、「しずくいし雪灯(あか)り&はしご酒」が開催された。イベントは、「よしゃれ通り周辺JV.」と「地域づくり会議」との共催だ。

雫石に住む人々が幸せで安全に暮らせるように、地域の困りごとを解消し、地域を元気にする活動を行っている「地域づくり会議」。この会議の雪灯りチームは、2017年から雫石町役場アルペン広場にて、「しずくいし雪灯り」を行ってきた。そのイベントを、より地域の活性化に寄与するものにしたいと、今年はよしゃれ商店街に場所を移す。

「“雪灯り”のイベントを地域の継続的なにぎわいにつなげるためには、会場を商店街に、とみんなで考えたんです。商店街が関われば、地域の活性化や利益にダイレクトにつながります。“はしご酒”は、参加者の方たちに商店街のお店も知ってもらうチャンスになるだけでなく、“雪灯り”を楽しんでもらうための重要アイテムにもなり、一石二鳥。こうして雫石で初めての“はしご酒“イベントと“雪灯り”を一緒に行うことになりました」と話すのは、「地域づくり会議」と商店街を支援するNPO法人の櫻田七海さんだ。

“はしご酒”にはよしゃれ通り商店街を中心に15店舗が参加。参加者はチケットを購入し、参加店の中から4店を巡り、各店舗でドリンク1杯とおつまみ一品を楽しんだ。一方、“雪灯り”は商店街の協力店とまちおこしセンター「しずく×CAN」前に約500個設置された。「しずく×CAN」前には町の特産品の経木(きょうぎ)を使って子どもたちがつくった「夢灯り」も並んだ。

イベントの準備には、雫石中学校の野球部も駆けつけた。部活のトレーニングの一環かつ地域貢献の活動として集まった野球部員20人と、地元自治会の10人の大人たちとは協働で、商店街の除雪と、「しずく×CAN」前のスペースに高さ3メートルの雪のオブジェ「雪灯りタワー」を作成。作業中には、「お前の父ちゃん毎晩飲んでっか!」「はい!」「靴は、松村靴店で買うんだぞ!」「はい!」など会話もはずんだ。作業後、商店街の通りはきれいに除雪され、地域の人々が、通勤通学、買い物の際に安心して歩行できるようになった。

町の高齢化率は毎年上がり、若者の数は確実に減少していく。それにともない除雪という地域の冬の課題も、今後一層深刻さを増していく。その課題を、「地域と学校、企業、行政が一緒になって楽しみながら乗り越えていくことができれば」と、櫻田さん。「住んでる私たちがこれからも、この場所で暮らしていけるよう、今から、きちんと考えて行動し、つながりをつくっていかなくてはなりません。『しずくいし雪灯り&はしご酒』は、そのつながりの場としてもとても大切なイベントとなりました」

皆でつながって準備したイベントの当日は、250人もの人がほろ酔い気分で、キャンドルの炎で幻想的に照らされるバレンタインの夜を楽しんだ。

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