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お店巡りを楽しんで!個性豊かな催しが揃う「伊賀上野まち百貨店」【三重県伊賀市・伊賀上野銀座商店街振興組合、上野東町銀座商店街振興組合】

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    地域振興

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駐車場を活用してミニマルシェが開かれることも

 三重県伊賀市の中心市街地の商店街で、近年新たなイベントが開催され注目を集めている。その名も「伊賀上野まち百貨店」。百貨店で色々な店を見て回るように街なかの店を巡ってもらおうというもので、毎月第1土曜日を中心に各店が限定商品の販売やワークショップなどの催しを行っている。主催するのは伊賀上野銀座商店街振興組合と上野東町銀座商店街振興組合だ。

 この取組みはコロナ禍で来街者が激減した2年前、あるレストランの店主が「バラバラに行っている各店のセールやイベントの開催日を同じにして、街に人が来やすいタイミングを提供してみてはどうか」と話したことがきっかけとなっている。その話を聞き「それはいいアイデアだ!」と思った伊賀上野銀座商店街振興組合の理事長は、すぐに近隣の上野東町銀座商店街振興組合を誘った。
 
 実は伊賀市の中心市街地では、もともと複数の商店街が連携し街全体で活性化の取組みを行う土壌があるのだ。ここにまちづくり会社や商工会議所も即座にサポートに加わり、スムーズに話が進んで国のGoTo事業の活用も決定、2020年11月からスタートすることとなった。以来、毎月第1土曜日になると、参加店舗が目印となる黒板を掲げている。

「伊賀上野まち百貨店」 の“開店”を知らせる黒板の数々。各店の特徴を生かした催しが勢揃い

  2年が経った今でもこの月1回のイベントには、毎回20~30店舗が参加し盛況だという。この10月の開催では20店舗が参加、生花店では金魚すくいならぬ“花すくい”、ペットグッズの店ではドッグフードの試食会、日本料理店では限定ののり弁を用意するなど各店の個性を生かしたユニークな催しが揃った。同じ“百貨店”という場面に立つことで、「うちも頑張ろう」と店同士が刺激を受けたり、「あっちのお店のイベントも楽しいよ」とお客さんを紹介し合うなどの好循環が生まれているそうだ。

 上野商工会議所の岩野和麿さんは、「このイベントの継続の秘訣は、店主さんたちが無理なく取り組める仕組みにあります」と話す。その仕組みとは、毎月の参加が自由なだけでなく開催日も自由に選べる点だ。土曜日の参加は必須だが、金曜日から日曜日までの組み合わせは自由に決められる。例えば、バーでは金曜日の夜に一番お客さんが来るので、金・土に開催するといった具合だ。

「“無理なく”“楽しく”続けていくことで、地域の人々に自分たちの店の良さとこの街の和気あいあいとした雰囲気を伝えることができれば」と店主たちは期待を込める。

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