長野県松本市の蔵の街として知られる中町商店街が、この6月~11月までの毎月第4日曜日の歩行者天国を活用して、環境保全やエコなライフスタイルを提案する「ゆっくりのんびり中町 ホコ天×エコ展2022」を開催している。
このイベントは、昨年初めて中町商店街振興組合が主催したもので今年2回目。松本市と協力した“車の利用を減らして環境と健康にやさしい持続可能なまちづくりを促進する”という取組みの一環の歩行者天国を、「せっかくなら環境保全やエコについて考える機会にしよう」と企画されたもの。松本市や自然エネルギー信州ネット、自然エネルギーネットまつもと等、環境活動をする地元団体を中心に、今年は昨年より大幅に増えた約20団体が協力・出展。さらに長野県地域発元気づくり支援金活用事業も活用し、「見て、知って、作って、体験して、楽しむ!」のキャッチコピーどおりプログラムの数も内容もパワーアップしているという。
初回となった6月26日には、早速新たなプログラムとして、間伐材や災害時に残った木などを材料につくる楽器「コカリナ」を地元の演奏サークルが披露。また自然素材の蜜ろうでつくるエコラップや、間伐材を使ったアクセサリーや竹とんぼをつくる木工の製作体験には多くの子どもたちが参加しにぎわった。中町のランドマークの蔵シック館の和室大広間では、「エコを語るゆったり相談会~エコってなあに?」も開催。自然エネルギーネットまつもと代表の平島安人さん、「地球のために私たちができる11のこと」の作者で環境活動家の新井芙季さんと一緒に、エコに関する疑問や質問を出し合ったり、自分の取り組みやアイデアなどを自由に語るエコ談話で大いに盛り上がった。
7月以降も前年に好評だった、災害時に役立つロケットストーブづくりのワークショップやソーラークッキング体験などの他、新たに不用食器の無料配布、市場に出回らない初卵(ういらん)※の販売、SDGs学習ゲームなど企画は盛り沢山。9月には他では聴けない真打講談師によるエコ講談「もったいない善兵衛」の披露もあるという。
中町商店街振興組合副理事長の松尾昭さんは、
「昨年の開催から参加団体を通じた繋がりがさらに生まれて、多彩な企画やプログラムが増えました。子どもからご年配の方まで楽しんでもらえたら嬉しいですね。」
と笑顔で話す。
また、節電やフードロス削減などエコに取り組む商店街の24店舗を巡るスタンプラリー「この店のこれがエコ」も同時開催。集めたスタンプの数によって、中町らしいデザインがあしらわれたメモ帳、ステッカー、マスキングテープ、エコバックなどがもれなくもらえるという嬉しい企画だ。各参加店舗の場所や取組みの詳細は、「ホコ天×エコ展2022」のパンフレットにも掲載されている。
今後の「ゆっくりのんびり中町 ホコ天×エコ展2022」の開催は、7/24,8/28,9/25,10/23,11/27。スタンプラリー「この店のこれがエコ」は、12月25日まで(イベント開催日以外にも参加でき、同じお店でもOK)。
※初卵(ういらん)は、若鶏が卵を産み始めた時から1か月くらいの卵で、通常より小さいため市場に出回らないが、カルシウム分が多く栄養価は高い。
>「ゆっくりのんびり中町 ホコ天×エコ展2022」についての最新情報はこちら⇒ https://nakamachi.org/eco
関連した取組み 歩行者天国でエコを発信!【中町商店街振興組合/長野県松本市】