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「十条まるっとバル」開催!5つの商店街が“まるっと”ひとつに!【東京都北区・いちょう通り十条駅西口商店会、十条銀座商店街振興組合、十条中央商店街振興組合、十条仲通り商店会、十条富士見商店街振興組合】

  • イベント

    地域振興

    各種連携

    個店活性

チケット1枚で大きなピザとグラスワインを楽しむ

 東京都北区のJR十条駅を中心に広がる5つの商店街(いちょう通り十条駅西口商店会、十条銀座商店街振興組合、十条中央商店街振興組合、十条仲通り商店会、十条富士見商店街振興組合)が実行委員会を結成し、5月27・28日にイベント「十条まるっとバル」を開催した。長引くコロナ禍のなかでの久々の商店街のイベントとあって、街は多くの人々でにぎわった。

 「十条まるっとバル」の大きな特徴は、5つの商店街が結束して行った初のイベントであることと、バルイベントであるのにもかかわらず、飲食店だけでなく物販店とサービス店も参加したということ。十条まるっとバル実行委員会の小松克弥さん(十条銀座商店街振興組合理事)は、その理由を「地域全体でつながりたかったから」と述べる。実は現在、十条駅西口付近では再開発がおこなわれており、2024年秋には駅前に商業スペースを含む39階の高層マンションが建つ予定となっている。そこで、「今、まさに十条の街が大きく変わろうとしているこのタイミングで、地域の商店街が皆でつながり、新しくできる街をさらに盛り上げていく土壌をつくりたい」と考えたのだという。皆がつながるためには、「バルといえども飲食店だけのイベントにはしてはいけない」ということで、物販店やサービス業の店にも参加を呼びかけた。

 このような経緯から、「十条まるっとバル」は44の参加店舗を、店内で食事を提供する「まちバル」(飲食店)、テイクアウトメニューを提供する「みやバル」(惣菜店、生鮮食料品店、雑貨店など)、サービスを提供する「体験バル」(美容室、マッサージ店など)と、3種類の “バル”に分類し、異なる角度から十条の商店街のお店を“まるっと”満喫してもらおうという企画となった。

青果店、味噌専門店、花屋さん、肉屋さんは「みやバル」(お土産=テイクアウト)で参加

 チケットは、前売り券が3500円(チケット700円×5枚つづり)、当日券が4000円(チケット800円×5枚つづり)で、参加者は1店舗につきチケット1枚を使ってバル専用のスペシャルメニューを楽しみながら商店街を回遊。例えば、一軒目にピザ店で「たっぷりチーズのマルゲリータとグラスワイン」の昼食(まちバル)で腹ごしらえをした後に、2軒目の接骨院で「肩甲骨はがし体験」で身体をいたわり(体験バル)、3軒目の青果店で「スープカレーセット(カレールーと野菜の盛り合わせ)」、4軒目のお肉屋さんで「あみ焼きビーフ」をゲット(みやバル)。そして最後に駅近の中華料理屋さんで「自家製やわらかチャーシューと餃子、生ビール」を堪能(まちバル)して気持ちよく帰途につく、というような具合だ。

700円×5枚つづりの前売りチケット

 「いろいろなジャンルの店が参加したので、幅広い層のお客さんに満足していただけたのではないかと思います。お昼にお買い物中心に巡られた主婦の方たちや、夜にはしご酒を楽しんだサラリーマンの方たちなど、それぞれの興味に合うお店を見つけて楽しまれていました」(小松さん)。チケットは余っても、6月12日までは「あとバル」として、金額分が金券として使える仕組みになっている。

 コロナ対策としては、参加者にマスク着用、他の人との間隔、アルコール消毒、検温などの注意事項を呼び掛けるだけでなく、チケットに通し番号を振り、参加者一人一人の氏名と連絡先を控え、万一の時に連絡ができるような体制をとった。「手間はかかりましたが、街の人に安心してイベントを楽しんでもらう仕組みづくりをきちんとして、次のイベント実施にスムーズにつなげていこうと考えました。コロナ禍で不便なこともありますが、それを乗り越えて、これからも街全体で盛り上がっていきたい」と小松さん。

 すでに、「2回目はいつにするの?」との声も参加店舗から上がっているという。 十条の街は、“まるっと”ひとつになって、さらに賑やかで魅力あふれる楽しい街を目指す。

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