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築150年の町家を再生!人と人をつなぐ場を目指し、商店街に複合施設が誕生【島根県松江市・竪町商店街】

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町家複合施設 「つむぎや Tatemachi2.0」の外観

 島根県松江市の竪町商店街に、4月21日、元呉服店をリノベ―ションした町家複合施設「つむぎや Tatemachi2.0」が誕生した。商店街の宅地化を防ぐためにスタートした町家再生プロジェクトで、惣菜店や交流スペースのほか、シェアオフィスや配信スタジオなど様々な機能を備えている。活気が乏しくなった商店街の賑わいの拠点にしようと、商店街関係者は期待を込めている。

 今回生まれ変わった建物は、木造2階建て築150年の町家で、敷地内に中庭や蔵2棟を有する。廃業後はギャラリーや料亭として活用されていたが、ここ3年ほど空き店舗の状態が続いていた。プロジェクトリーダーの塩冶栄さんは、「このまま宅地化が進み商店が減ると、お祭りなどのイベントが開催できなくなります。そうすると、地域のつながりが薄れてしまう。この街の良さは老若男女問わず仲がいい所。昔から住んでいる人々は、ここで暮らしここで商売をしてきたので、皆顔見知りです。最近住み始めた若い人達も街の行事を積極的に手伝ってくれています。これからもそういったつながりを絶やさないために、まちをずっと大切にできるような場所を作ろうと考えたんです」と話す。

改修イベント(DIY体験イベント)に参加した地域住民。この体験がもととなり施設に愛着がわく。中庭も魅力的

 プロジェクトは昨年の12月から動き出した。「この場所が人と人との出会いをつむいでいく場になっていけば」との思いを込め、建物の名は「つむぎや」とし、国や市の補助金、クラウドファンディングなどを活用して資金を集めた。昨年度の「GoTo商店街」で一緒に事業に取り組んだ縁のある、松江駅本通り商店街・天神町商店街も参画。障子の張替えや外壁のペンキ塗りなどは、施設の周知イベントとして地域住民にも手伝ってもらった。

 こうして誕生した「つむぎや」は、6つの機能を持つ。旬の野菜を使った和食惣菜店、地域の人々が気軽に集える交流・イベントスペースとシェアオフィス、高性能の機材が揃う小型の配信スタジオ、さらに2棟の蔵には、蕎麦と日本酒を楽しめるバー(6月オープン予定)とリースナブルな価格で気軽に出店できるポップアップスペースがある。4月20日には、ひと足早く和食惣菜店がオープン。本格的なプロの逸品が並び、店内には近隣の農家から仕入れた花や米なども並んだ。SNS以外では宣伝をあまりしなかったにも関わらず、お年寄りの姿も多く見られ、つむぎやへの期待の高さが伺える。翌21日の全面オープンでは、早速リピーターの姿も見られ、シェアオフィスの申し込みも入っていた。

お惣菜はプロの味。日々の食卓にワクワク感を

 さらに、5月3日には、塩冶さんのお店が主催する交流スペースを使ったイベント「えん+つむぎ=〇〇や」も開催する。

「普段お店ではできないようなコラボイベントを私たちがつむぎやを使って実施していくことで、この施設の利用を街の人々に促していきたいです。また、つむぎやでお店を開いたりイベントをされる際は、商店街の会員になって少しでも商店街活動に協力してもらえたらいいなと思っています。そうして色々な人がこの場で出会い、街に新しい風が吹いてくれれば」と、塩冶さん。プロジェクトメンバーは皆、新たな可能性に胸を弾ませている。

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