熊本市の中心商店街に数多くある「カフェ」や「喫茶店」を巡ってもらい、「まちなかに最高の自分の居場所を見つけてもらおう!」と、この春に商店街の若手メンバーが企画した「まちなかタンブラーパスポート」が好評だ。
オリジナルタンブラーの提示で、5月8日までの期間中、対象店舗のドリンクが楽しめる他、珈琲店以外の協力店でもさまざまな割引や特典が受けられるというかなりお得感のあるこの企画―――発案したのは、熊本市の中心市街地をよりワクワクする場所にし、若者が集うまちを目指そうと立ち上がった上通・下通・新市街の3つの商店街の若手メンバーたち。
2016年の熊本地震の後から「くまもと・まち魅力向上協議会」という名前で活動を開始したこの若手たちは、ウエブサイト「KUMAMOTOPICS(クマモトピックス)」での商店街の枠を超えた積極的な情報発信や、期間限定でスペシャルなお子様ランチを提供する「まちなかキッズパスポート」などユニークなイベントで地域を盛り上げている。昨年、活動をさらに加速させようと一般社団法人マチノミライを設立した。
「私たちがふだん活動する商店街はあらゆる世代のお客様が対象ですが、将来を見据え、若い人たちにもっとまちを楽しんでもらうことも大切です。高校生や大学生を中心に若者にまちについてのアンケートを取ったところ、カフェの利用が大変多いことが分かりました。そこで、カフェ巡りをしながら、若者をはじめ多くの人に商店街やお店の魅力を知ってもらう機会に繋げられたら、とこの企画を考えました」と話すのは、マチノミライ代表の松永哲典さん。
松永さんたちの呼びかけで、この「まちなかタンブラーパスポート」の企画には18店が参加することに。誰もが知る老舗あり、熊本で創業し東京都心にも店舗を展開する気鋭の店舗ありと、どの店も個性に溢れていて、自分の好みのお店を探すのも実に楽しそうだ。
期間中に、蔦屋書店熊本三年坂の特設ブースで販売されているタンブラー(一般2000円・学生1700円)を購入すれば、18店舗で使えるドリンク無料券2枚とスタンプカードが進呈される。スタンプカードにシールを5枚集めると、3つの商店街いずれかで使える5000円の商品券が当たる抽選にも応募できる。
実は、このタンブラーには仕掛けがもう一つ。
スタンプカードの裏にあるQRコードを読み込むと「飛び出すxRくまモン」をどこでも登場させて、写真を撮ることができるという。くまモンと一緒にいつでもカフェタイムを楽しめるのだ。加えて珈琲店に設置しているQRコードにもいろいろな仕掛けがしてあるとのこと。ぜひタンブラーを携えて訪ねて欲しい。
さらに「熊本にいないけれど熊本を応援したい」「まちにエールを送りたい」という声に応えてこのタンブラーは、蔦屋書店熊本三年坂のオンラインショップでも販売中。全国からどこでも購入可能で、もちろん「飛び出すxRくまモン」が見られるQRコードもついてくる。
「今回、珈琲店や商店街をはじめ、たくさんの事業者の方にも協力してもらって楽しい企画になりました。夏に向けて、商店街からさらに大きく発信するイベントも計画しているのでぜひ期待してください」
と、松永さんは意欲を見せる。
※ まちなかタンブラーパスポートの詳細はこちら⇒ https://kumamotopics.com/(クマモトピックス)