HOME > 商店街ニュース >

商店街ニュース

高校生の「シャッターアート」、商店街に春をもたらす【北海道日高郡新ひだか町・協同組合静内みゆき通り商店街】

  • 地域資源

    地域振興

    各種連携

原画を提供したさやまさんと、企画・制作に関わった高校生たち

 北海道日高郡新ひだか町の静内みゆき通り商店街(協同組合)の玄関口付近の建物に、町のシンボルの桜と馬をモチーフにしたポップな「シャッターアート」が登場した。地元の公立高校の生徒たちが、地域の課題を解決しようと手掛けたこの企画に、いま大きな注目が集まっている。

 シャッターアートを企画したのは、北海道静内高等学校の6人の生徒たち。昨年夏にスタートした北海道教育委員会主催の全道の高校生を対象とする探究活動キャンプ(自分たちの地域の課題を発見して解決に向けて活動するプロジェクト)に参加して活動を開始し、3月19日の成果発表会「高校生 探究サミット」ではトップの北海道知事賞に輝いたという取組みだ。

 新ひだか町には全長7kmにもわたる道内有数の桜の名所「二十間道路桜並木」があり、また、日本一のサラブレッドの生産頭数を誇る町として牧場や乗馬施設も有名で、特に春の季節には多くの観光客が訪れる。しかし、その他の時期には観光客が減り、町に活気がなくなってしまうことから、6人の高校生は、オフシーズンのにぎわいづくりに、商店街のシャッターを絵で彩り写真撮影スポットをつくろうと考えた。観光客の増加だけでなく、地元住民が絵を見てなごめるようなスポットを、とも思ったそうだ。

 9月に本格的に活動を開始した高校生たちは、12月には場所の交渉を商店街と行う。場所は、ふるさと納税事業の運営会社「みついしょうじ」事務所のシャッターに決まった。原画は、同校卒業生の札幌在住イラストレーター・さやまさんに依頼し、2月にはクラウドファンディングを行って、はけ代やペンキ代などの経費を賄った。クラウドファンディングでは、目標金額12万5千円のところ、到達金額は17万7千円を集めたという。

    

雪の積もる寒い日に制作がスタート。高校生たちが商店街で新ひだか町の春を描く

 絵の制作は、春休みの週末に実施した。企画者の6人にプラスして同校美術部員6人が助っ人として協力し、計12人で、A4の原画をもとに、縦約2.6m×横約6mキャンバス(シャッター)にフリーハンドで大きく勢いのある絵を描いていく。のべ4日間を費やし、ついに4月3日、桜と馬をあしらった色彩あふれる絵は完成した。

 絵は、国道から商店街の通りへと入る入口の建物にあり、抜群の存在感だ。協同組合静内みゆき通り商店街の理事・妹尾巨知(せお なおのり)さんは、「シャッターに描いた一枚の絵で、商店街の雰囲気がこんなにも明るくなるとは。何より、商店街に今まで来たことのない子どもたちも多いなか、この高校生たちが商店街を気にかけてくれたことが本当に嬉しかった」と語る。絵が話題になったことで、高校生の友人らをはじめ、多くの若者が週末に商店街へ足を運んでいるという。高校生たちからは、別の店舗のシャッターにも絵を描きたいとの声も上がっている。「この取組みを一過性にしないために、高校生たちが活動しやすいように、われわれ商店街も一緒に動き出したい」と、妹尾さん。商店街に春をもたらした高校生たち。『商店街×高校生』のこれからが、楽しみだ。

商店街ニュース一覧はこちら
最上部へ