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小学6年生企画のマルシェ、大盛況!【東京都世田谷区・尾山台商栄会商店街振興組合】

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6年生発案のマルシェには、たくさんお小学生のお客さんが訪れていた

 3月12日(土)、東京都世田谷区のハッピーロード尾山台(尾山台商栄会商店街振興組合)にて、地元の尾山台小学校の6年生主催のマルシェイベント「6年生が地域とつながる尾山台marché 2022」が開催された。ハッピーロードの歩行者天国(毎日午後4時~6時開催)を活用し、6年生約80人は、店主とボランティアの大学生の協力のもと模擬店を切り盛り。商店街は多くの親子連れでにぎわった。

 同商店街振興組合理事の高野雄太さんによると、このマルシェは小学生が発案したものだったという。尾山台小学校は“総合的な学習の時間”にキャリア教育に取り組んでおり、6年間の総仕上げとして“働くことの大切さ”を実体験することを目標としている。その授業で、子どもたちから「商店街で働いてみたい!」と声が上がったのだ。その声は、まず、住民、地元の大学の学生、小・中学校の教員、商店街の有志たちで構成されている地域団体「おやまちプロジェクト」に持ち込まれ、そこで企画案へとブラッシュアップされて、正式に商店街へと提出された。商店街は、コロナ禍の現状で集客イベントの実施は望ましくないと、約2年間おもだったイベントの開催を控えていたが、地元の小学生たちの願いに、“一肌脱ごう”ということに。予算の一部の支援も申し出た。

 こうした経緯で開催が決まったマルシェイベントには、18店舗が参加を表明。子どもたちは、店主たちにお店への想いや商品の特徴などをヒアリングし、それをもとに、マルシェ当日に向けてポスターやポップ、飾りの作成などの準備を進めた。「6年生が地域とつながる尾山台marché 2022」というイベントタイトルも、子どもたち自身が考えて決めたのだという。

小学生たちがつくったポスター。手作り感が温かい

 当日、商店街の駐車場にあらかじめ控えていた6年生たちは、午後4時の歩行者天国の開始と同時に模擬店の設営を開始。あっという間に、パン屋、コーヒー店、串焼き屋、花屋、文房具屋など18の模擬店がハッピーロードの石畳の道に店を構える。すると、“待ってました”とばかりに、子どもたちの保護者や兄弟姉妹を中心とするお客さんが集まってきた。店主とボランティアの大学生たちのアドバイスに従いながら、お客さんの注文を聞いて、商品を用意する子どもたち。「手順を間違えない」「商品の数を間違えない」「釣銭を間違えない」と真剣そのものだ。

 「このマルシェは、商店街としてとても嬉しい企画でした。コロナ禍で商店街のイベントも長い間できず、地域の方たちとの関係も薄くなるのではないかとの危惧を抱えるなか、子どもたちが『商店街とつながりたい』と言ってくれたことに、私たちは元気をもらいました。今回は、子どもたちの情熱に大人たちが引っ張られるようにして、準備が進められたんですよ」と、高野さん。イベント後には、子どもたちの保護者がお礼を言いに店を訪れたり、大学生が手伝った店を訪れたりしていて、まさにイベントタイトル通り、地域に確かなつながりが生まれているという。「この新たなつながりを、次の活動につなげていきたい」と、高野さんは力強く語った。

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