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電話ボックスが大変身!商店街に誕生した小さな図書館【三重県四日市市・諏訪新道発展会】

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商店街の通り沿いに立つ小さな図書館 「USED BOOK BOX」( ©高野ユリカ

 三重県四日市市の諏訪新道商店街に、公衆電話ボックスを再利用した図書館「USED BOOK BOX」が誕生した。大小の木箱がランダムに積み上げられた本棚が特徴的で、絵本やマンガ、小説や専門書など約200冊が並ぶ。その場で読めるよう折り畳み椅子の用意もあるが、気に入った本があれば持ち帰ることも可能だ。

 この取組みは、2020年9月、商店街の通り沿いにある公衆電話ボックスに、撤去告知の貼り紙が張られたことがきっかけではじまった。かねてからこのボックスのデザインが海外風でかわいいと評判だったこともあり、「なくなってしまうのはもったいない」と、商店街が譲り受けることにしたのだ。公衆電話ボックスの活用方法を調べたところ、海外で本箱として再利用している事例を発見。
「これだ!!」人と人とがつながる場を商店街に作りたいと考えていた店主らは、“本”があることでそのきっかけが生まれるのではと考えたのだ。そこで、商店街のアドバイザーである地元出身の建築家、石田祐也さんに本棚のデザイン案を依頼。大小の木箱がランダムに積み上がった形は、子どもたちにも気軽に商店街に来てほしいという店主らの思いを汲み、子どもが見上げた時にワクワクするようなデザインにしたのだという。そのデザイン案を元に、皆で木箱の製作から外観の塗装までを仕上げた。

折り戸の扉がどこか懐かしい( ©高野ユリカ

 こうして、2021年4月、公衆電話ボックスが街の小さな図書館へと生まれ変わった。深緑色の外観に「USED BOOK BOX」の金文字がアクセントとなり、クラシカルな雰囲気に仕上がっている。開館時間は9時から17時。本の持ち帰りは自由だが、利用者には同じ数の古本の提供をお願いしている。その際、本の持ち込み先を商店街の店とすることで、街に新たな人の流れを生み出そうとの狙いもある。さらにもう一つ仕掛けが。持参した本の感想を他の人にも伝えられるように、本を持ち込んだ人には付箋が渡されるのだ。自分で付箋を用意する人もおり、顔が見えない利用者間のコミュニケーションツールとして好評を得ている。他にも、本に楽譜を挟んで「これが弾けたら名人!」など、面白いコミュニケーションも生まれているそうだ。「素敵な取組みですね」と県外から手紙が届くこともあり、こうした反響に店主らも刺激を受けている。「USED BOOK BOX」を軸としたイベント案がどんどん出るなど、商店街は意欲を燃やしている。

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