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活性化事例

3商店街の連携で生まれた 色鮮やかなアートベンチが人と街をつなぐ

地域振興

各種連携

商店街名 東二条通り商店街チームハナハナストリート・大手前慈光通り商店街組合・大手前通り/群馬県高崎市

コロナ禍で活動が制約されるなか、高崎駅西口エリアの3商店街は、その突破口を「高崎ストリートベンチプロジェクト」に見出した。歩道に設置された色とりどり35台のアートベンチは、今、憩いの場としてだけでなく、人と人、人と街とがつながるきっかけを創出している。

左から)大手前通り代表の矢嶋伸也さん、東二条通り商店街チームハナハナストリート会長の岡田恵子さん、
大手前慈光通り商店街組合組合長の清水謙一さん

アートベンチが演出する人と商店街の“かかわりしろ”
各商店街の歩道に設置されたアートベンチはバラエティ豊か。アーティストは独創的なイラストを描き、子どもたちは手型や手づくりのスタンプでベンチを彩った。また、各ベンチに付けられているQRコードにアクセスすると、近隣店舗の紹介動画が視聴でき、店主の人柄や仕事ぶり、お店の雰囲気を知ることができる

「高崎は商人の街。コロナ禍でみんなが下を向きがちな今こそ、私たちが踏ん張らないといけないと思いました。そこで、お客様が安心して過ごせる街を目指そうと話し合った時に、以前好評だったアートベンチを増やすアイデアが生まれたんです」

 そう語るのは、東二条通り商店街チームハナハナストリートの会長を務める岡田恵子さん。コロナ禍において、人を集めるイベントの開催は困難だが、屋外のベンチ設置なら、密を避けて街の回遊性や滞在時間の向上にもつなげられる。タイミングよく申請期間中だった「GoTo 商店街事業」も後押しした。

 制作にあたっては、地元のアーティストおよび子どもたちに協力を呼びかけ、メインストリートのアイコンとして機能する個性的なベンチを完成させた。そもそも3商店街は音楽イベントが盛んなこの街で「高崎おとまちプロジェクト」などにおいて協力してきた仲。かかわるメンバーの顔触れは、アーティストからPTA会長経験者までじつに多彩で、各所との意思疎通もスムーズだった。

上)アーティストは高崎駅西口のペデストリアンデッキで公開制作を実施下)子どもたちは授業時間を使ってベンチをペイントした

 大手前通り代表の矢嶋伸也さんは、「学校行事の多くが中止になるなか、自分たちの手で街に置かれるベンチを制作したことは子どもたちの貴重な思い出づくりになったと喜ばれました。これを機に、若い世代が自分の街に愛着をもってもらえるとうれしいですね」と目を細める。

 こうして人と商店街の〝かかわりしろ〞を意識して制作を進めたアートベンチは、街の回遊性および景観の向上に寄与。加えてマンション建設に伴い新しい住民が増えている西口エリアの新たな憩いと交流の場所として役目を果たしているという。

「お気に入りのベンチを目指して毎日健康づくりに商店街を歩くお年寄りもいます。子ども連れのママたちがお喋りしたり、学生たちがベンチの写真をSNSにあげたり。たくさんの人に商店街をフィールドとして、いろいろな遊び方や過ごし方を楽しんでいただきたいですね」と話すのは大手前慈光通り商店街組合組合長の清水謙一さん。

 高崎商人たちは、アートベンチに座るがごとく街にどっかりと腰を下ろし、これからもじっくりとまちづくりを進めていくつもりだ。

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2021 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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