商店街名 | 津市大門大通り商店街振興組合/三重県津市 |
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空き店舗の増加や利用者の高齢化といった課題を抱えるなか、津市大門大通り商店街が着眼したのは健康づくり。歩くことで貯まったポイントを商品と交換できる「健康づくりウォーキング」は、住民の健康維持・増進に加えて、地域にある魅力の再認識や、ふれあいが生まれるきっかけにもなっている。
スタート地点近く1300年超の歴史がある津観音。’20年11月「だいもん健康づくりスペシャルウォーキング2020」
(Go To 商店街事業活用)では、ガイドによる案内や健康体操を実施
津市大門大通り商店街は、津市の中心部にあり、日本三観音のひとつ津観音の門前町。近年、商店街の目指すテーマを〝健康増進〞と定め、ラジオ体操や健康相談ができる「まちの保健室」の開設などで地域の健康づくりを牽引してきた。中でも好評なのは’17年にスタートした「健康づくりウォーキング」だ。
「津市は高齢者が多いので、健康増進に寄与できればという思いがあります。ポイントがたまる仕組みだと、より張り合いも出るようですね」
そう語るのは津市大門大通り商店街振興組合理事長の三宅公子さん。
「街の駅だいもん」から東西南北に出発する4つのウォーキングコースは、商店街のメンバーで実際に歩いて設定。無病息災のご利益のある津観音をはじめ、歴史上の人物ゆかりの寺社、景色の良い海までのコースなど見どころ満載だ。市の健康づくり課の協力も仰ぎ、健康に関する情報が満載でポイント記録ができる「健康づくり手帳」も制作。スタート以来、参加者は1万7000人に達するという。屋外を歩くという特性上、コロナ禍の影響も少なく、今も40〜50名が日々街を闊歩している。
「名所旧跡や四季の移ろいを目にして歩いていると、何かしら発見があり退屈しないそうです。’20年11月のスペシャルウォーキングで、地元の観光ガイド会に案内をしてもらったら、『長年ここに住んでいても知らないことが多くて驚いた』と大好評でした。参加者同士、顔見知りになったり、お店の方との交流も深まっているようです」
と話すのは同組合副理事長の前田昌身さん。
さらに、「歩く習慣で健脚になれば、南海トラフ地震などの大災害の際にも自分の足で避難できます。防災の面でも期待できますね」と三宅さんが話すように、ウォーキングのメリットは大きい。 今後の目標は、このウォーキングの効果を、近隣商店街や市と連携し、中心市街地の活性化やにぎわいづくりにつなげていくこと。期待は高まっている。
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2021 Spring(春号)に掲載されています。
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