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活性化事例

学生や地域との協働で未来に引き継げる元気な街を育む

繁盛店づくり

トータルプラン

地域振興

各種連携

商店街名 協同組合折尾商連/福岡県北九州市

大学・高校の開校が進み、学生数1 万人の学園都市となった北九州市折尾。大規模な総合整備事業により街が刻々と変貌を遂げているなか、活性化に奮闘する協同組合折尾商連のメンバーと地域の人たちに話を聞いた。

商連が中心となり、地元企業や学生など地域の人々を巻き込んでさまざまな取組みを行い、一体感を醸成しながら地域の
魅力向上に貢献してきた

学生はまちづくりに欠かせないメンバー

桑原:長期にわたる総合整備事業で一時的な街の分断化や、事業者の移転で商店街周辺は、大きな影響を受けています。そのなかで、私たち商連は、行政や地元の団体と連携して、この街ににぎわいや一体感を創出しようとさまざまな事業を行っています。なかでも30年の歴史がある「折尾まつり」や、’16年の新名物スイーツの商品開発、学園大通りのイルミネーションなど、今や折尾のまちの活性化には学生の皆さんの力が欠かせないですね。

江崎:きっかけは、折尾まつりの実行委員会として商連の皆さんとかかわったことです。大人たちが街のことを真剣に、でも本当に楽しそうにやっていて。僕らも「もっとやりたい」とすぐに夢中になりました。今は大学で地域活動に取り組むS DGsサークルを立ち上げて、折尾まつりの他、堀川の清掃、オリオンピックなどいろいろな事業にかかわらせてもらっています。

深町:’20年のイルミネーション点灯式の成功はうれしかったですね。(SDGsサークルの)部長になって初めてのイベントでした。実は僕、人と話すことに苦手意識があったのですが、来てくれた人を本気で楽しませようと頑張るみんなの姿を見て、苦手だなんて言ってられないと。結果、学校生活だけでは得られないたくさんの貴重な経験をすることができました。’21年の目標は、さらに自分の殻を破る、です(笑)。

春木:最近のイベントでは、敢えて学生をリーダーにして企画を一から任せることもありますね。大人と同じ権限と責任をもってもらうことで、どんどん自主性が発揮されてきています。若い人ならではのアイデアは私たちにも大変刺激になりますね。

連携の力で活動を継続街の魅力を高める

宮崎:地元の伝統芸能「折尾神楽」の50周年記念切手を発行した際には、このおふたりをはじめ九州共立大学の皆さんに解説パンフレットを制作してもらいました。撮影、編集だけでなく商連加盟店さんへの協賛金のお願いもお任せして。おかげでとても充実した冊子ができました。

深町:営業活動は緊張しましたが、店主さんたちが励ましや応援の言葉をかけてくださったのでやりきることができました。

:地域に新しい交流が生まれるのはうれしいですね。

荒木:私も折尾まつりにかかわって商連とは24〜25年目のおつきあいです。街は変わりましたが、変わらないのは人の魅力。まちぐるみで若者を育て、みんなで地域を良くしようという伝統がここには根づいてます。

桑原:近年は外国人留学生に浴衣で日本の夏を楽しんでもらう打ち水体験会で九州共立大や折尾愛真短期大学の学生たちが活躍したり、自治会や行政との連携の輪もさらに広がっています。

江崎:大変なこともあるけど達成感は格別です。後輩たちにも引き継いでいきたいです。

:折尾には、楽しいことが好きな人がいて、日々アイデアが生まれています。まちづくりは、何事も継続することが大切。これからも変化する地域の課題を皆で解決しながら、連携の力をますます高めて折尾の街の魅力を発信していきたいですね。

「WE Love 折尾 留学生&学生支援プロジェクト」
’19年、「トライアル実行支援事業」で、日本の夏を楽しんでもらおうと「留学生打ち水体験」(左)や、インスタ映えを演出した「学園大通りイルミネーション」(右)を実施
JR折尾駅の新駅舎は’21年1月完成。 周辺整備工事が進められている

地域のつながりから生まれた取組み
私たちの合言葉は
WE♥LOVE折尾
みんなで街を盛り上げろ!

地元の高校生たちと連携してできた新名物スイーツ「ビスコッティ・レガーロ」
全粒粉を加えたクッキー生地に、ドライクランベリー入りのホワイトチョコレートクリームをサンド。冷凍保存可能

’16年に「トライアル実行支援事業」を活用して開発した折尾発スイーツ。折尾商連、商工会議所、自治会などで構成する「We Love折尾スイーツプロジェクト実行委員会」を発足し、折尾愛真高校製菓衛生師コースの生徒が試作を担当。洋菓子専門店の製造協力を得て誕生した本格派だ。人が集まる大通りやスーパーマーケットで試食会をするなど積極的にPRし、名物が完成するプロセスを地元の人たちと共有した。

コロナにも負けなかったオリオンピック
’20年は競技者全員が自宅からアクセスし、大学生スタッフが画面操作しながら進行。オンラインならではのユニーク競技で大成功

「おバカ楽しい」を合言葉に、’16年から開催している競技イベント。目玉競技の「堀川カヌーレース」は今や地元名物。地域住民、企業、学校などから、’19年は34チームが参加。’20年はウィズコロナ時代の新たなイベントの形を模索し、オンライン開催にチャレンジ。

学園大通りに一体感 旬彩の花壇でおもてなし
思わず立ち止まりたくなる街並みに

学研都市から商店街への動線である学園大通り沿いに色とりどりの花を植えた120鉢のプランターを設置。四季を感じる花々は、訪れる人への「おもてなし」の心を表しながら、周辺加盟店に商店街としての一体感を高め、まち全体の魅力向上にも貢献している。 折尾西自治区会が管理し、九州共立大学地域創造学科の学生がメンテナンスを担当。年2回の植え替えを行い、美観を保っている。

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2021 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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