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活性化事例

商店街に集う「多様なつながり」が新たな可能性を広げていく

商人塾

各種連携

個店活性

人材育成・組織力強化

事業名 商人塾支援事業
商店街名 日詰商店会/岩手県紫波町

「これからの商店街のあり方、方向性を学びたい」という思いから、商人塾を実施した日詰商店会。地域の活動団体、行政や金融機関と話し合いを重ねることで、新たなつながりと可能性が生まれている。

時代の流れで商店街に新しい知識や視点を
日詰商店会のメイン通り。奥州街道の宿場町だった頃を思わせる風景だ

 公民連携の「オガールプロジェクト」が地方創生の成功事例として全国から注目されている岩手県紫波町。日詰商店会は、そのオガール地区から1・5㎞のところにある、かつて宿場町として栄えた街だ。しかし、時代とともに買物客の流れも変わり、数年前に役場庁舎がオガール地区に移転すると、街は求心力を失っていく。さらには’20年からのコロナ禍で、その衰退に拍車がかかるのではと危惧されていた。

「このピンチに、生き残るにはこれまでにない知識や視点が必要」と話すのは、日詰商店会理事の鷹觜賢次さん。 ’19 年に近隣の雫石町での商人塾に参加していた鷹觜さんは、「講師も商店街にかかわる人たちで、同じ立場の仲間として説得力があった。この学びを共有し、危機を乗り越えるヒントを得たい」と、今回の商人塾開催を推し進めた。

「多様な視点」が結ぶ未来像

 日詰商店会の商人塾は、’20年12月から’21年2月にかけ、全5回の研修を実施。商店会をはじめ、まちづくりの女性団体「音めぐみ」や、商店街の魅力発信を行っている団体「しわりり」、行政や金融機関から塾生が集まり、世代や立場を超えてフラットに意見を出し合った。

 たとえば〝商店街の強み〞を分析した時、商店会の多くは〝歴史〞を挙げた。しかし、他の団体の塾生が、「その強みは、弱みや足枷にもなりうるのではないか」と発言、新鮮だったという。以前はこうした話し合いは店主だけで行うことも多かった。だが、この商人塾をきっかけに、昔のやり方だけにとらわれることなく、未来に向けて新しい発想も取り入れていこう、という考えが強まっていく。「しわりり」の活動に対しても、今まで遠巻きに見ていた店主たちから、「情報発信は大切なこと。積極的に彼らに頼もう」と、活動資金を補助する動きも出てきた。

「商店街は店主たちだけが孤軍奮闘しているのではない。この商店街に魅力を感じ、応援してくれる人たちの存在に気づけたこと、その人たちと思いを共有できたことが何よりの収穫」と笑顔をみせる鷹觜さん。商人塾で生まれた「多様な視点とつながり」が、これからの商店街の可能性を広げていく。

研修1回目 

- 令和時代における商店街のあり方を考えビジョンを共有する -

日詰商店会が現在置かれている状況を理解、共有しながら、
これからの商店街の役割や目的について考えた。
一方通行な学びではなく、講師と塾生がお互いに情報や意見を交換。
講座終了後も質問や意見が飛び交うなど熱心な姿が見られた

研修2、3 回目

- POP 作成のコツや他商店街の事例を通じたコロナ禍に即効性のある学び -

第2回は「心に留まる販促」をテーマにした実践的なPOP講座。早速店舗に設置した塾生も。
第3回は、首都圏の緊急事態宣言発令を受け、急遽リモート受講に。各地の商店街の事例を通じて、新しいコラボレーションや情報発信の可能性を探った

研修4、5回目

- これまでの学びに基づく「思いの共有」とマイプランの作成 -

第4回では、これまでの学びと気づきをもとに「マイプラン」を作成。
第5回で各塾生がプランを発表した。それぞれの思いやビジョンを共有したことでつながりが生まれ「商店街マップの作成」など具体的な連携に向け活動を始めた塾生も

関連リンク

この支援事業について詳しくは  商人塾支援事業

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2021 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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