事業名 | 商人塾支援事業 |
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商店街名 | 千代尼通り商店街協議会/石川県白山市 |
北陸本線松任駅から徒歩圏内にある千代尼通り商店街では、大型ショッピングモールの郊外出店に伴う空洞化が問題となっている。そんな現状を打破するため、自主的に勉強会を開催。商人塾支援事業にも取り組み、若手を中心とした組織で商店街の活性化をめざしている。
’16年11 月から’17年2月にかけて商人塾を開催した千代尼通り商店街協議会。「環境変化を恐れずに挑戦することで、白山市千代尼通り商店街協議会を持続的に変革、進化させるリーダー塾」をメインテーマに全8回のセミナーを行い、実践的なノウハウや心構えなどを学んだ。
「開催に踏み切ったのは、商店街のみんなの意識を高めたいというのが一番の理由です。抜きんでたリーダーの育成よりは、誰がリーダーになっても商店街のメンバー全員でサポートできる体制が理想的ですね」
そう話すのは、千代尼通り商店街協議会会長の乙村貴正さん。同商店街と密に連携を取る白山商工会議所の杉野健さんも「10 年、20 年先を見据えて若手を育成できれば」と想いを語る。
取材日には、秋田県大仙市・花火通り商店街副会長の辻卓也さんが講師として登壇。この招請も、同商店街に乙村さんが視察に出向き、組織力を強めながら個店の魅力向上をめざすスタンスに共感、交流を持った縁から実現した。
当日、辻さんはパブリシティを積極的に活用して商店街を活性化していった経験を話し、各SNSの違いや効果的な使い方を詳細に説明。塾生は熱心に耳を傾け、メモを取っていた。
「発信力は不足している部分があるので、大変勉強になりました」と乙村さん。「メンバーが顔を合わせて、率直な意見交換を行う場を大切にしていきたい」と、商人塾での学びを根づかせていくために、「商人塾アフター」の実施もすでに決定。
店主の意識は高まる一方。次のステップとして繁盛店づくり支援事業を視野に入れている。
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2017 Spring(春号)に掲載されています。
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