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活性化事例

今はアイデアを練る期間! 新企画が続々登場、 巻き込む店を増やし続ける

地域振興

情報発信

商店街名 綱島一番会/神奈川県横浜市

コロナ禍でも新ロゴマーク、紙芝居の作成、PRや情報発信の工夫など、一番会のアイデアは続出した

 駅の東西に約400店舗の店がにぎわう綱島。例年、年約15回も商店街が主催・後援してお祭りを開催するイベント好きの街だが、今年は春から続々と自粛が決定。なかでも夏の一大イベント「つなしまサマーフェスティバル」の中止は、毎年楽しみにしていた地域住民を落胆させた。しかし、イベントの企画・実行部隊で、綱島商店街連合会の2・3代目の若手を中心に構成された綱島一番会(以下一番会)は、ここで行動に出る。中止のお知らせに加盟店74軒の紹介を加えたチラシをつくり、配布したのだ。

綱島一番会会長の猿渡さん(左)と、同会総務の黒川晃一さん。「YouTube なども活用した、新しいかたちでの地域の魅力発信も検討しています」(黒川さん)

「来年使用できるクーポン券も付けました。来年はやるぞ、という想いと少しでも商店街をPRしたくて」と同会会長の猿渡功さん。

 一番会は他にも、この時期に商店街の新しいロゴマークの作成や、綱島の歴史を伝える紙芝居のリニューアル(小学校に寄贈)、防犯パトロールなど地域貢献活動を精力的に行う。9月には“密”を防いで「スクラッチセール」を開催、普段の大売り出しの約5倍、過去最大の200 店舗が参加した。

「一店舗ずつ声をかけて回りました。こんなときだからこそ、地域で団結して乗り越えよう、と。市の助成金を活用し、金券の扱いもお店の特性に合わせて3種類用意して。これまでイベントに慎重だったチェーン店にも参加いただきました」

 前述の商店街の新ロゴ入りのオリジナルエコバッグも「スクラッチセール」の景品に活用し、アピールも忘れない。コロナ禍で普段のイベントが開催できない状況を「やれることをやりながら、アイデアを練る期間」と捉えた一番会。今後その種がどんなかたちで花開くか楽しみだ。

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2020 Autumn(秋号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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