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商店街も来客者もウイルスから守る!LINE 活用術

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商店街名 思案橋横丁会/長崎県長崎市

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商店街公式アカウント。QRコードを読み取り、アカウントを“友だち”に追加して、氏名や連絡先を登録。トークに打ち込むだけだが、情報は厳重に管理される

 LINEアプリを使い、商店街の利用客に連絡先や来店日時などを入力してもらうことでコロナ対策を行っている思案橋横丁。万が一商店街の店から感染者が出た場合、来店者にいち早く連絡を取り、それ以上の感染拡大を防ぐのが狙いだ。さらに、これは誤った情報の拡散防止にもなる。

「自粛期間を経てようやく客足が戻りつつあった7月半ば、同じ市内の飲食店から数人の感染者が出たと報道されたんです。それがうちの商店街の店だという噂になってしまい、お客さんが再び激減してしまいました。こんなことが二度と起こらないようにしたい」と語気を強めるのは、この取組みの発案者で、「炭火焼きとり 武将門」を営む熊谷将希さんだ。

左)LINEの活用で商店街のIT化の可能性を広げた熊谷将希さん。右)思案橋横丁会会長・岩井政勝さん。「デジタルの活用は難しいことではありません」

  熊谷さんは商店街の会計と総務の業務をこなす傍ら、ホームページ制作やSNSの管理なども行う、いわばIT担当。各店舗に今回の協力を仰いだ際には、利用客に読み取ってもらうLINEのQRコードをラミネート加工して手渡すなど、IT初心者の店主たちにも取り組みやすいようにと心を砕いた。
 
 利用客がスマートフォンでQRコードを読み取ると、思案橋横丁のLINEグループページが開く。利用客は、そこに個人の情報を入力。入力情報は運営者によって厳重に管理される。

「LINEのトークで、商店街がいかに安全対策に取り組んでいるかをアピールもできますし、ウイルスが収束した後は個店の紹介やイベント告知などさまざまに活用できます」。“安全”を入り口に、商店街のIT活用の可能性は広がっていく。

65軒の飲食店が立ち並ぶ思案橋横丁。通りに設置された200個の提灯が灯り、ついついハシゴしたくなる、非日常的な雰囲気に包まれる

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2020 Autumn(秋号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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