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現地開催とYouTube配信ハイブリッドで楽しさ追求

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商店街名 横安江町商店街振興組合(金澤表参道)/石川県金沢市

配信画面左には位置情報、右には紹介中の店舗情報とリンクするQRコードを掲載。

ブースとブースとの間隔は2mを厳守。感染対策もばっちり

 ’11年から毎年4・9・11月に開催している「よこっちょポッケまーと」。金澤表参道に軒を連ねる店舗に加えて出店も並び、毎回たくさんの客でにぎわう人気のイベントだ。’20年4月は新型コロナウイルスの影響でやむなく中止になったが、イベントを主催する団体「よこっちょ・ラボ」の矩(かね)一浩さん(商店街でギャラリーを経営)が、せめてもとライブ配信を提案。

「僕たちは、いろいろな活動を通してつながり合うことができます。そこで、“アイラブアライブ”ということで、当日出演予定だったミュージシャンの自宅から中継し、音楽ライブの生配信を行いました」

ライブ配信を企画した矩一浩さん。「来られない人へもライブ感を伝えたい!」

 初のライブ配信は1時間だったが、機材も触ったことがないところからかたちにしたことが自信になり、9月は商店街でのイベント開催と、本格的なライブ配信を行った。

「ウィズ・コロナのイベントのあり方を考え、“行きたい”人と“行くのはちょっと怖い”という人、みんなにイベントのライブ感を味わっていただきたい」と、4人の商店街関係者で準備を進めた。

 本番では、店舗や出店ブースのインタビューの様子も撮影するため、事前に「撮影の可否」、「顔は映さない」、「お店紹介のみ希望」などアンケートを取り、不安要素をできるだけ取り除いた。カメラマンは組合の理事長、ナビゲーターも組合のスタッフが自ら担い、音響や配信スタッフは商店街店主とその友人で行った。撮影隊が顔見知りだからだろうか、当日画面に映る店主やスタッフはみんなリラックスしたいい笑顔。商店街の普段の雰囲気が伝わる5時間の大作になった。

「商店街には活動していることを表す“人”と“ライブ感”が必要不可欠と考えます。次回も、さらにクオリティを上げてイベントを配信する予定です」。足を運びにくい人にお届けする。そのホスピタリティと商店街の魅力は、画面越しにも届くことだろう。

カメラはスマートフォンを使用。手ブレを補正してくれるジンバルを使えば性能は十分。ヘッドフォンとガンマイクに、バッテリーも用意

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2020 Autumn(秋号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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