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活性化事例

共有した思いと道筋をアンケート調査で磨き上げる!

トータルプラン

事業名 トータルプラン作成支援事業
商店街名 川越立門前商栄会/埼玉県川越市

平成31・令和元年度実施の「トータルプラン作成支援事業」(ブラッシュアップコース)の事例を紹介。
前年度の同事業(実践コース)で決定した具体的なプランの実現にむけ、市とも協力しながらアンケート調査を実施し、地域ニーズや課題を共有、将来に向けたにぎわいづくりを目指す。

道路の美装化とともに商店街の未来を描く

「1回目の研修で痛感したのはコミュニケーション不足。毎日顔を合わせながら、街の将来について話す機会がなかった。でも2回目以降、みんなからどんどんアイデアが出てきました」トータルプラン作成支援事業についてそう語るのは、川越立門前商栄会会長の手島昌也さん。

きっかけは、川越市の中心市街地活性化計画により10年越しの夢だった立門前通りの道路美装化が決定したこと。商店街のある蓮馨寺門前の立門前通りは、蔵造りの街並みが観光客に人気の北部と、駅周辺の中心商業地の南部との結節点。一帯を面で盛り上げるためには、このエリアの活性化は不可欠なのだ。

市は美装化のデザインを決めるワークショップを川越立門前商栄会のメンバーを交えて開催。そこで手島さんは、店主個々のまちへの熱い思いを知り、「この機にみんなで商店街の方向性を決めよう」と同事業実践コースへの参加を決めた。

まずは地元に愛される商店街を目標に、キャッチフレーズを「しゃべりにおいでよ立門前~ほっと一息くつろぎ通り」と定め、みんなで思いを共有。地域住民が楽しめる“夜市”や店の特徴が伝わる“マップづくり” “オリジナル商品開発”など具体策が生まれた。研修には市の都市景観課、産業振興課の職員も参加し協力体制はより強固に。続く、同事業ブラッシュアップコースでは具体策を効果的に実行するために、地域ニーズを探るアンケート調査を実施。質問項目もみんなで検討した。

全171件の回答には、「飲食店が増えてほしい」「参加型イベントの開催」などの要望に加え、商店街のアットホームな雰囲気や店主の温かい人柄に対して「がんばって長く続けてほしい」などの応援メッセージも多く寄せられ、店主たちのやる気が大いに刺激される一場面も。

今後は’20年3月末の美装化完了を見据え、役割分担を決め、夜市やマップづくりはいよいよ実行段階に。商品開発も進行中だ。また、定期的な道路清掃の機会をもち、今後もコミュニケーションを継続しようという案も出ている。市も旧川越織物市場をインキュベーション施設にする整備を進めており、商店街のにぎわいづくりを後押しする。

蓮馨寺に見守られ、川越立門前商栄会はこれからも新しい道路に未来を描いていく。

関連リンク

この支援事業について詳しくは  トータルプラン作成支援事業

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2020 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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