商店街が独自に手がけるオリジナル商品。共通点は「地域ならではの魅力」だ。そこにしかないアイテムを作り、お店で販売したり、イベント集客を狙ったり、店主同士の連帯感を高めたり。ここでは、「モノ」から始まる活性化例をご紹介。まずは各地の逸品をセレクト!(2017年3月の情報です)
ハナミズキ並木が美しい朝日通り商店街は、その特徴をいかして「ハナミズキ酵母パン」を開発。
この名の通り、ハナミズキの樹や花から抽出した天然酵母を使って焼きあげた。
真ん丸な「実」(右)と棒状の「枝」(左)、和菓子店のあんを練り込んだ「あんブレッド」(上)などさまざま。パンを求めて訪れる人も多いのだとか。
「実」210円、「枝」280 円、「あんブレッド」150円
京都市の新京極商店街振興組合では、「オリジナル御朱印帳」を製作。
商店街のエリア内にある8社寺をはじめ、商店街を回遊するきっかけになっている。
御朱印収集サークル「御朱印オトメ部」監修、イラストは瑞泉寺の住職でもあるイラストレーター中川学氏。
1620円(ブルー在庫僅少)
商店街と市役所水産振興課、食品会社の三者がコラボレーションした瓶詰め調味料2品。地域の特産品である熊野地鶏や高菜、カツオの生節フレークを使い、観光客や地域住民たちに好評を博している。また、熊野市のふるさと納税の返礼品にも選ばれ、離れた地域にも届けられている。それぞれ648円
【 こんなオリジナル商品も! 】
熊野に自生するかんきつ類「新姫」を使ったオリジナルスイーツ。そのさわやかな果汁を吉野本葛と合わせたくずもち。ギュッと詰まった重量感があり、手土産にも喜ばれている。
864円
イベントでの名物として開発されたのが「こりめバーガー」。地域の特産品をいかし、りんごのシロップ煮と羊肉ハンバーグをサンド。名前は豊平区のキャラクター「こりん」と「めーたん」にちなんだもので、イベントなどで楽しまれている。売上の一部は地域の植栽活動へ寄付される。500円
飲食店を中心に地域活性化をめざし開発された純米酒「中甼」。かつての造り酒屋を改装した観光施設「蔵シック館」に湧く北アルプス山系の湧水を仕込み水として使い、酒米作りにも挑戦。開始から5年目の’16年は旨みも強い辛口に仕上がった。「ここでしか飲めない、買えない」と口コミやSNSでも話題になり、誘客の起爆剤となりつつある。初しぼり一升瓶2800円(右)、四合瓶1290円(左)
【こんなオリジナル商品も!】
「自分たちでも使えるものを」と開発されたのが「中町マスキングテープ」。蔵の街らしくなまこ壁や蔵、街並みをデザイン化。土産品のほか、ラッピングや展示などでも活躍。1本450円
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2017 Spring(春号)に掲載されています。
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