事業名 | 商人塾支援事業 |
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商店街名 | NPO法人わくわく西灘(水道筋商店街)/兵庫県神戸市 |
水道筋商店街の若手店主が中心となり、活動の幅を広げるため’20年4月に発足したNPO法人わくわく西灘が、’21年度「商人塾」を開催した。平均年齢40代の次世代メンバーが、水道筋の課題解決へと動き出す。
<<この事業の魅力!>>
商店街や地域の課題に沿って専門家や実践者を招き「商人塾」を開催することで、次世代リーダ掘・育成と、地域連携を促進する。
「商店街の枠を超えて地域の人とつながり、水道筋界隈を盛り上げたい」と、8商店街3市場の有志が地域住民とともに結成した、
NPO法人わくわく西灘
地域密着型の商店街として長きにわたり住民に愛されてきた水道筋商店街。その周辺エリアの様子が最近大きく変わりつつある。商店街の南側にJR摩耶駅が新設。それに伴うマンション建設により、住民の世帯層が変化した。子育て世代が急増し、商店街は、新しい住民層に向けた魅力の打ち出しと情報発信が求められるようになる。
その手立てを見つけようと、NPO法人わくわく西灘は、今年度、商人塾を開催した。実は、理事長の松本敏治さんをはじめとするこの組織のメンバーは、’15年にも商人塾に取り組んでいる。その時の学びを活かし、商店街の垣根を超えてこの地域を総合的にマネジメントする「わくわく西灘」を発足したのだ。 (発足は2020年4月)
「今回は、地域の多様な人材とさらにつながり、商店街と地域が相乗的に魅力アップできるノウハウをぜひとも学びたい」と松本さんは意気込みを見せる。
取材したのは、商人塾の第3回目の研修。それまでは、「新しい住民層に魅力を伝えるための情報発信媒体とコンテンツのつくり方」「地域の強みとなるオリジナルブランド商品の生み出し方」を学んできた。今回の研修は、「ECサイトのつくり方」について。コロナ禍のため、講師とオンラインでつながっての実施となった。
講師は、沖縄県那覇市の商店街でコロナ禍に街を元気にするためにオンラインショップ「マチグヮーストア」を開設・運営している津覇綾子さん、畑井モト子さんたち。開業までの段取りや、商品セレクトのコンセプト、サイトの構成やデザイン、1年半の運営で見えてきた課題などが丁寧に説明された。オンライン研修であるにもかかわらず、会場には臨場感があふれ、活発に意見が交わされる。研修後、塾生からは、「成功例だけではなくリアルな課題も聞けて参考になった」との声が上がった。
「サイトをきっかけに実店舗に足を運んでもらえるような、そんな魅力的なECサイトをつくりたい。子育て世代に向けたイベント開催などの策もどんどん練っていきますよ」と松本さん。コロナ禍でも、次のアクションに向けて、人と人がつながり、新しいアイデアの芽がしっかりと育まれている。
この支援事業について詳しくは 商人塾支援事業
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2022 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。